入居前の状況
もともと叔母は娘と二人で暮らしていたのですが、その娘が亡くなってしまって。東京で一人暮らしになったんです。それで、地域の包括支援センターにお願いして、要支援1の認定を受けてヘルパーさんに来てもらっていました。しばらくして、叔母自身が『施設に入りたい』と言い出したのがきっかけで、東京から埼玉の施設を探し、プラチナシニアホームさんにお世話になることになりました。当時は87歳で、要支援1のままでしたね。
見学時の施設に対する不安
見学に行った際の施設の方のご説明や中の雰囲気には特に問題を感じなかったので、そのまま入居を決めました。
ただ、入居してから3年間お世話になったのですが、叔母本人は施設での生活について、あまり良いことは言っていませんでした。一番大きかったのは、耳がほとんど聞こえないことだったと思います。本当に耳元で大きな声で話さないと聞こえない状態で、職員さんが色々と話しかけてくださっても、本人は内容を理解できていなかったようです。今もその状態は変わっていません。
入居して1年くらい経った頃には、お話ができる他の入居者さんに病院の情報を聞いたりして、私があちこち病院へ連れて行ったこともありました。コロナ禍ということもあって、本人が『外に出たい』と言っても、感染対策で外出が制限されることも多く、そういったことでストレスが溜まっていたようにも思います。『コロナだから仕方ないのよ』とは伝えていたのですが…。
入居して3ヶ月くらいの時には、一度『ここはいやだ!』と大騒ぎしたことがあったんです。『他の空いている施設に移りますか?』と提案もしたのですが、『どこへ行っても同じだ』と言って…。本人としては、施設がこんなに窮屈で自由がきかない場所だとは思っていなかったみたいですね。『自分から入りたいと言ったんだから、当たり前でしょう』とは話したのですが、それでも3年間、本人なりに頑張ったんだと思います。