食事がレトルトではなく、施設内の手作りだったこと
いくつか施設を見学する中で、決め手の一つになったのが食事でした。施設によっては、食事はレトルトを温めて出すだけ、というところもありました。
その点、ここは施設の中できちんと作ってくれている。その方がいいだろうな、というのがありました。
もちろん、それまで家で食べていた味付けとは違うので、母から「ちょっと味が薄いかしら」なんて言われることもあります。ですが、自分で作る手間を考えたら、本当に贅沢なことだと思います。出された食事は残さずに食べているようなので、美味しくいただいているんだなと安心しています。
自由な暮らしを支える、開放感のある住環境
部屋の環境も、他の施設と比べてとても良かった点です。見学した施設の中には、窓が壁の高い位置に小さくあるだけで、外の景色がほとんど見えないような部屋もありました。
でも、今お世話になっている部屋は、ベランダに面しているような、床から天井近くまである大きな窓なんです。おかげで光もたくさん入りますし、窓を開ければ風も通る。2階なので外の景色も見えますし、開放感があります。これは他の施設にはなかった点ですね。
また、面会や外出が自由なのも、この施設の大きな魅力です。届け出さえすればいつでも外出できますし、面会も時間制限などなく、今日も来たところです。そうした自由度の高さが、”施設”というよりは”新しい住まい”という感覚にさせてくれているのだと思います。
常に誰かがそばにいるという安心感
そして結局は、これが一番大きいのかもしれません。やはり、誰かが見ていてくれるのは安心ですよね。
一人暮らしの時は、常に「もしまた倒れていたら」「何か困ったことがあっても、誰も気づけないのでは」という心配が付きまといました。今は、何かあればスタッフの方にお願いできますし、常に誰かしらがいてくれる。この安心感は、何物にも代えがたいです。
母本人にとっても、私にとっても、施設にお世話になることで、そういった心配事がなくなったのは本当に大きいですね。