住宅型有料老人ホーム ゆうあい
に88歳・女性・要介護2で入居していた方の退去理由インタビュー

母は大阪で一人暮らしをしていました。もともと狭心症の持病があったのですが、それに加えて脊椎を圧迫骨折してしまい、入院することになったんです。

いつもお世話になっているケアマネジャーさんから、「退院した後、一人暮らしは危ないよ」と言われ、施設探しをスタートしました。紹介会社を教えていただき、色々な施設を見学して回りました。

入居当初、母はやはり住み慣れた家を離れた寂しさからか、私に会うと「家に帰りたい」とこぼすこともありました。ただ、それは施設のスタッフさんたちに強く当たるというよりは、私にだけ甘えて愚痴を言うような感じだったようです。スタッフの方々も母の話を親身に聞いてくださっていたようで、本当にありがたかったです。 生活に慣れてくると、季節ごとのイベントや、テキストを使った勉強会のようなものにも参加して楽しんでいたと聞いています。施設での様子は、1〜2ヶ月に一度、会報誌のような形で郵送してくださったので、離れて暮らす私も安心することができました。写真付きで活動報告が載っているのを見ると、元気にやっているんだなと、ほっとしたのを覚えています。 また、本人は「歩くのがしんどい」と言って部屋の中にいることが多かったですし、持病の心臓の具合で人に迷惑をかけるのを嫌がって、外に出る機会自体はそれほど多くはありませんでした。ただ、施設全体としては外出の機会もあり、近所の大和川の土手まで皆さんで散歩に行ったりすることもあったようです。さらに、条件が合えば近くのイオンへ買い物に連れ出してくれるといったこともイベントの一つとして行われていたと聞いています。頻繁にというわけではなかったかもしれませんが、時間がある時に皆さんで連れ立ってお出かけするような時間は、母にとっても良い刺激になっていたのではないかと感じています。 そして、スタッフの方々の対応はいつも気持ちがよく、私が面会に訪れた際も明るく挨拶をしてくださいました。また、緊急時の電話はもちろんですが、それほど急ぎではない連絡の際にはLINEも活用できていて、所長さんから直接メッセージをいただいたり、こちらからも所長さん宛てに送って返事をもらったりといったやり取りをしていました。電話連絡のみという施設も多い中で、LINEを使って気軽に、かつスムーズに連絡が取れていたのはとても助かりました。

実際に「住宅型有料老人ホーム ゆうあい」へ見学へ行ってみると、そこが新しい施設だというだけでなく、スタッフの方々がとても明るい雰囲気だったことが印象に残りました。 もともと、最初に見学した系列の場所で働いていたスタッフさんの一部が新しいこちらにも来られると聞いていましたし、実際にその方たちの評判が「いい感じですよ」と耳に入っていたことも、大きな安心材料になりました。 建物がきれいになって新しく出発するという点も良かったですし、お値段的にそれほど高い方ではなかったことも決め手の一つとなり、「ここなら大丈夫だろう」と納得して決めることができました。

退去の一番の理由は、母の持病である心臓が悪化し、救急搬送されたことです。施設から朝一番に「救急搬送されました」と緊急の電話をいただき、すぐに状況を把握することができました。その時の対応は非常に迅速で、感謝しています。 この出来事により、母には今後より専門的な医療ケアが必要になる可能性が高いと判断しました。この施設の特性上、医療対応には限界があります。母の安全と健康を第一に考えた結果、医療体制の整った施設へ移るという決断に至りました。 スタッフの方々には本当によくしていただいたので心苦しい部分もありましたが、やむを得ない選択でした。

この施設を選んだ決め手の一つが、スタッフの方々の雰囲気でした。見学の際に感じた「明るい感じ」は、入居後も変わることがありませんでした。私が面会に行くたびに、皆さん気持ちよく挨拶をしてくださり、とても訪問しやすかったです。入居者本人だけでなく、家族まで温かく迎え入れてくれるような雰囲気は、施設に対する信頼感や安心感に直結する大切なポイントだと改めて感じました。

施設との連絡手段として、電話だけでなくLINEも使えたのは非常に助かりました。施設長の方と直接LINEでやり取りができたので、緊急ではないけれど伝えておきたいことや、ちょっとした質問などを気軽に送ることができ、返信もいただけました。 特に私は遠方に住んでいたので、こうした密なコミュニケーションが取れる体制は、大きな安心材料でした。多くの施設が電話連絡のみという中で、時代のニーズに合わせた柔軟な対応をされている点は、素晴らしいと思います。

施設では、季節ごとのイベントや勉強会などが定期的に開かれていたようで、母もその様子を楽しそうに話してくれました。特に印象に残っているのが、スタッフの方々がトルコアイスを手作りして振る舞ってくれたというエピソードです。入居者に楽しんでもらおうという温かい気持ちが伝わってきて、嬉しくなりました。 また、1〜2ヶ月に一度、活動報告が載った会報誌を郵送してくださったのもありがたかったです。母がイベントに参加している写真などを見ると、元気に過ごしていることが分かり、安心できました。

もし一つだけ改善をお願いできるとしたら、食事の内容かもしれません。母から「毎日3食がお弁当のようで、少し寂しい」という話を聞いたことがありました。もちろん、施設内で調理をすると食中毒のリスク管理など大変な面があることは理解しています。 実際に、朝食はパン食だったり、イベントの時にはスタッフさんたちが工夫してトルコアイスを手作りしてくれたりと、楽しませようという努力は随所に感じられました。 ただ、毎日の食事は生活の大きな楽しみの一つだと思うので、もう少し手作りの温かさが感じられるような献立が増えると、入居者の方々の満足度はさらに高まるのではないかと感じました。

遠方にお住まいでありながら、お母様のことを常に気にかけていらっしゃったご家族様でした。その穏やかな語り口からは、お母様への深い愛情が伝わってきました。施設の良かった点だけでなく、改善を望む点についても、施設の状況を理解しつつ冷静にお話しくださる姿が印象的でした。 特に、スタッフの方々との良好な関係性や、LINEでの細やかな連絡といった具体的なエピソードは、施設選びをされているご家族にとっても参考になるお話しかと思います。 この度はお忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。