家族も安心できる、施設のオープンな姿勢
入居する前は、他の人から「施設に親を預けると、人質に取られているみたいで言いたいことも言えなくなる」といった話を聞くこともあり、少し不安に感じていました。しかし、こちらの施設はとてもオープンな雰囲気で、そうした心配は全くありませんでした。
何か要望がある場合は、ケアマネージャーさんを通していつでも伝えることができますし、近々、入居者家族と施設スタッフとの「懇談会」も開かれる予定です。そうやって施設の現状や取り組みについてきちんと説明し、家族の声に耳を傾けようとしてくれる姿勢があることに、強い信頼感を覚えます。「何が中で行われているかわからない」という不安がないのは、家族として本当にありがたいことです。父自身がスタッフの方々について「よくしてもらっている」と話してくれること、そして、こうした施設の透明性が、私たちの大きな安心につながっています。
本人のペースを尊重した生活と、季節を感じるレクリエーション
本人の性格や身体状況に合わせた無理のない過ごし方をさせてくれる点です。
施設では、日中に食堂へ集まりカラオケなどのレクリエーションを楽しむ機会が設けられています。父は歩行が困難なこともあり、当初は「そんなに話すこともない」と参加に消極的な面もありましたが、食堂には大きなテレビもあり、入居者同士が自然に顔を合わせる環境があります。また、月に一度は季節に応じたレクリエーションも実施されており、誕生月の際には写真を撮って壁に飾っていただくなど、スタッフの方々が細やかな配慮をしてくださっています。
無理に集団活動を強いるのではなく、本人が落ち着ける自室での時間も大切にしながら、レクリエーションを通じて適度な刺激や季節感を与えてくれる今の環境は、家族としても非常に安心感があります。
予約不要でいつでも会える、自宅からの近さ
施設の場所が自宅から自転車で気軽に行ける距離にあることも、私たちにとっては非常に重要なポイントでした。他の施設も見学したわけではありませんが、もし遠い場所にあったら、ここまで頻繁に顔を出すことはできなかったと思います。
ここの良いところは、面会に事前の予約が一切いらないことです。行きたい時にふらっと立ち寄り、受付で名前を書くだけで父に会うことができます。もちろん、お風呂の時間などと重なって会えないこともありますが、「いなかったらまた来ます」と言える気軽さがあります。この「いつでも会いに行ける」という環境が、父にとっても私たちにとっても、孤独感を感じさせない大切な要素になっていると感じます。日用品の減り具合をチェックして、次の週に補充するといった細やかな対応ができるのも、この距離感があってこそです。
長年の「かかりつけ医」が往診してくれる安心感
この施設を選んで良かったと思える一番の理由は、長年お世話になっていた「かかりつけ医」の先生が、今も父の健康を見守ってくださっていることです。実は、この施設は父が骨折する前からずっと通っていた「相生病院」が母体となっています。そのため月に2回、病院から先生が往診に来てくださるんです。
新しい環境で、初めましての先生に父の体調を一から説明するのは、家族にとっても大変なことです。でも、ここでは長年父を診てくださっている先生が担当なので、これまでの病歴や体質などをすべて把握した上で対応してくださいます。「いきなりじゃない」という安心感は、何物にも代えがたいものがあります。万が一、体調に変化があったときも、勝手知ったる先生にすぐに相談できるというのは、私たち家族にとって最大の心の支えになっています。