入居前はどのような状況でしたか?
母が91歳の頃の話です。当時、要介護4の認定を受けており、糖尿病などの持病もありました。特に心配だったのは、視力がほとんど失われていたことです。人の影がぼんやりとわかる程度で、目の前にあるお椀に何が入っているのかもわからないような状態でした。
それまでは弟と同居していたのですが、日中、弟が仕事で家を空けている間、目の見えない母が一人きりで過ごしていることが本当に心配で、常に気がかりでした。
施設探しを始めたきっかけは何ですか?
本格的に施設探しを始めたのは、母の目が見えにくくなったことが直接のきっかけです。2023年の7月頃だったと思います。日に日に視力が落ちていく母を、これ以上家で一人にしておくことはできないと感じ、慌てて施設を探し始めました。
いくつか候補はありましたが、最初に見学させていただいたこちらの施設がとても良く、母も納得してくれたので、すぐに入居を決めました。
入居決断時に葛藤や罪悪感はありましたか?
母が「家に帰りたい」と口にすることも、全くなかったわけではありません。それを聞くと、やはり家族としては胸が締め付けられる思いでした。
ですが、自宅に帰っても日中は一人になってしまいますし、目が見えない状態では危険が伴います。施設で手厚くケアをしていただいている方が、母にとって安全で安心だという現実を考えると、入居をお願いするしかありませんでした。
見学時、施設に対する不安はありましたか?
施設を見学した際、特に不安に感じた点はありませんでした。というのも、施設がオープンしてからまだ数ヶ月という新しい建物で、お部屋も未使用に近い状態だったからです。とても綺麗で、設備面での心配は全くありませんでした。
むしろ、施設そのものよりも、視力を失っていく母が新しい環境に馴染めるだろうかという、母自身に対する不安の方が大きかったです。