本人のペースを尊重してくれる、”何もない”自由な環境
この施設を選んで一番良かったのは、母のペースを何よりも大切にしてくれるところです。前の施設では、決められたスケジュールで活動に参加することがかえってストレスになり、心身ともに疲弊してしまいました。でも、ここでは「自由にしてください」というスタンスで、日中は自分の好きなように過ごせます。
母にとっては、この「何もない」ことがとても心地良いようで、心が落ち着き、回復につながったのだと思います。もちろん、何もしないのが退屈に感じる時もあるようですが、「じゃあ、前の施設みたいに色々詰め込まれる方がいい?」と聞くと、「それは嫌だ」と即答します(笑)。本人が望まないことを強制されない、という当たり前のことが、ここでは守られているんです。
「もしも」に備える、24時間看護師常駐の医療体制
一度、食事を摂れなくなり、誤嚥を起こしかけた経験があったので、医療体制が整っていることは施設選びの絶対条件でした。病院の相談員さんからも「24時間看護師さんがいる施設が良い」と助言をいただき、この施設が候補に挙がりました。
看護師さんが24時間いてくださるという安心感は、何物にも代えがたいです。特に食事面では、万が一食べられなくなっても点滴などの対応をしてもらえるという選択肢があるからこそ、施設側も「食べなければ」と無理強いをすることがありません。その結果、母はプレッシャーを感じることなく、自分のペースで食事を楽しめるようになり、今ではすっかり食べられるようになりました。この安心な環境が、母の回復を後押ししてくれたのだと感じています。
家族の関わりを閉ざさない、自由な面会と外出
ここの施設は、家族の出入りが本当に自由なんです。24時間いつでも面会ができて、インターホンを鳴らす必要もなく、まるで自宅のように気軽に行き来できます。外出の際も、「今日、連れ出していいですか?」と当日に声をかければ快く送り出してくれますし、何かを持ち込む際の制限も特にありません。
この自由さのおかげで、私が母をボランティア活動に連れ出すことができていて、母の生きがいにもなっています。家族がいつでも気軽に顔を出せて、本人の生活に関わり続けられる。この点が、他の施設にはない大きな魅力だと思います。
「美味しい」の一言が聞ける、温かい食事
母は、ここの食事を「美味しい」と言って毎日楽しみにしています。前の施設では「ご飯が冷たくて美味しくなかった」とこぼしていたので、温かいものを美味しく食べられるというのは、日々の生活の質を大きく左右するのだと改めて感じました。
一時は食事を摂ること自体が困難になっていた母が、今では自力で箸を使ってしっかりと食べられるようになった姿を見ると、本当に嬉しくなります。食事の時間になると、お部屋から出て他の入居者さんと一緒に食べるスペースへ移動するのですが、これも良い刺激になっているようです。無理強いはされないけれど、生活リズムを作るためのちょっとしたきっかけを与えてくれる。そんな細やかな配慮もありがたいですね。