孤独をなくしてくれた、新たな「話し相手」の存在
一番良かったと感じているのは、父が施設の中で新たな人間関係を築けたことです。もともと遠方で一人暮らしでしたし、入居前は入院もしていたので、他者との交流がほとんどない状況でした。入居後は、施設の中で自然と話をする人ができたようです。スタッフの方々はもちろん、同じように暮らす入居者さんの中に友人と呼べるような方ができたことは、父の生活の質を大きく向上させてくれたと感じています。面会に行っても、誰かと話した内容を教えてくれることもあり、日々の生活に刺激や楽しみがあるのだなと伝わってきます。一人きりで部屋に閉じこもるのではなく、リビングなどで誰かとの会話が生まれる環境は、本当にありがたいです。
「いつでも会える」という、予約不要の自由な面会体制
この施設では、面会に際して事前の予約や厳密な時間制限がありません。これは、私たち家族にとって非常に大きなメリットでした。思い立った時に、自由に行ける。この気軽さが、私たちと父との距離を縮めてくれています。施設によっては、予約が必須だったり、面会できる曜日や時間が限られていたりするところも多いと聞きます。そうした制約がないおかげで、月に1〜2回、私たちのペースで無理なく会いに行けています。「行きたい時に行ける」という安心感は、物理的な距離だけでなく、心の距離もつないでくれているように感じます。
全面的に「任せられる」という信頼感
月に一度、定期的な訪問診療で健康状態をしっかりと診ていただいていますし、スタッフの方々も本当によくしてくださっているようです。入居してから、施設から頻繁に連絡が来るということはほとんどありません。これも、父が穏やかに、何事もなく日々を過ごせている証拠だと捉えています。日々の細かい報告がない代わりに、何かあればもちろんすぐに連絡が来る体制になっています。頻繁に足を運べなくても、しっかりと見守ってもらえているというこの安心感こそ、この施設にお任せして良かったと思える最大の理由かもしれません。