以前の不満を解消する「生活の自由」
弟がこの施設に決めた理由にも通じるのですが、ここは比較的自由が利く、という点があります。以前の施設ではイベントが少なく、会話相手もいないという環境に不満を抱えていましたが、現在の施設では生活の中に「選択の自由」があり、それが以前の不満を解消する一つになっています。
特に満足しているのは「食の自由」です。本人が自分で食べ物を買いに行ける機会があるんです。もちろん一人では行きませんが、週に1回、ヘルパーさんのような職員さんが付き添って、近くのコンビニへ連れて行ってくれる日があるそうです。
食事が口に合わず食が細くなるという話も聞きますが、弟は食べる方です。「自分の欲しいものを、自分で選んで食べられる」ということが、施設での生活の中でも本人の満足度に繋がっているようです。この「週に一度の自由な外出」は、以前抱えていた「活動の機会が少ない」という不満に対する、この施設ならではの解消策になっていると感じています。
安心感のある「夜間の管理者配置」
この施設では、夜間の体制について、「夕方から朝までは、介護職員は常駐していない」という話を聞いています。しかし、完全に無人になるわけではなく、いわゆる宿直のような形で、管理をしている方が2名いらっしゃるそうです。
この管理の方は、介護の世話をしてくれるわけではないようですが、何かあった時の連絡や対応をしてくれるとのことです。
前の施設で、弟が一人で外出中に大怪我をした経験があるので、家族としては「一人でいる時」の不安が大きいです。その点、この施設は、管理者がいてくれるという体制は、万が一の時に対応してくれるという点で、私たち家族にとっての安心感になっています。
私たち自身、介護は限界があると感じてプロに任せました。そのプロがいてくれることで、自宅介護では得られなかった安心材料を得ることができています。
予約不要で可能な、柔軟な面会体制
面会に関しては、事前に必ず予約が必要、ということはありません。私も先日、朝6時頃に突然行っても、施設の方が快く入れてくれました。
もちろん、正面玄関には面会時間が書いてあるようですが、実際は柔軟に対応してくださっています。施設によっては、「必ず何時まで」と厳格に決められているところもあると聞くので、このように家族の都合に合わせて融通をきかせてくれるのは非常にありがたい点です。
「会いたい時に会いに行ける」という柔軟さは、施設に入居しても家族との繋がりを感じられる、大切な要素だと感じています。