入居前はどのような状況でしたか?
母はパーキンソン病を患っており、父が自宅で介護をしていました。数年前から病院の先生には「もう在宅は難しい」と言われていたのですが、父自身が「自分で母の面倒を見たい」という強い意志を持っていました。
しかし、ある日母が転倒して打撲を負い、歩けなくなってしまったのです。父が母を寝かせきりにせざるを得なくなると、母にせん妄の症状がひどく現れるようになり、食事も摂らなくなってしまいました。
施設探しを始めたきっかけは何ですか?
母の急な変化を目の当たりにした父が、ついに「もう限界だ」と口にしました。長年頑張ってきた父のその一言は重く、私たちはすぐにでも施設を探さなければと動き出しました。
入居決断時に葛藤や罪悪感はありましたか?
父の体力が限界だったので、預けること自体は「これでよかった」という安心感がありました。
ただ、母のことを思うと「かわいそうだな」「家に連れて帰ってあげたいな」という気持ちが常にありました。「でも現実的には無理なんだ」という思いの間で、ずっと葛藤がありました。
見学時、施設に対する不安はありましたか?
母はパーキンソン病だったので、最初は「病気に特化したリハビリ施設」も検討しました。でも、当時の母はすでに歩けない状態でせん妄も進んでおり、そこまで専門的なリハビリは必要ないのではと感じました。また、別の施設では「看護師がいます」と言いつつ1人しかいなかったりと、医療体制に不安を感じることもありました。