入居前はどのような状況でしたか?
父は70代前半で膵臓がんを患っており、当時は要介護5の認定を受けていました。認知症はありませんでしたが、体はほとんど動かせず、自分では起き上がれない寝たきりの状態でした。そのため、常に誰かの介護が必要な状況です。
入院する前は自宅で暮らしていましたが、いざ退院となった時に、自宅での介護は難しいと感じていました。私自身、父が施設でどのような扱いを受けるのか、特に寝たきりという状況で寂しい思いをさせてしまわないか、という不安を抱えていました。
施設探しを始めたきっかけは何ですか?
施設探しを始めた直接のきっかけは、父が入院していたリハビリ病院から退院を促されたことでした。退院後の生活の場を早急に確保する必要に迫られ、専門的なケアを受けられる施設を探し始めました。いくつかの候補の中から、母が面会に行きやすい場所にあったこちらの施設に見学を申し込みました。
入居決断時に葛藤や罪悪感はありましたか?
父を施設にお願いすることに対して、大きな罪悪感があったというわけではありません。ただ、寝たきりの状態だったので、きちんとお世話をしてもらえるだろうかという心配が一番大きかったです。「寝たきりの人は、どうしても手が回らず後回しにされてしまうのではないか」「寂しい思いをさせてしまうのではないか」といった不安な気持ちが常にありました。
見学時、施設に対する不安はありましたか?
見学時に不安を感じることは特にありませんでした。むしろ、施設の中がとてもきれいで、隅々まで掃除が行き届いていることに感心しました。スタッフの方々の対応もとても明るく、すれ違うたびに気持ちよく挨拶をしてくださり、全体的にアットホームな雰囲気が漂っていました。この時点で、ここなら安心して父を任せられるかもしれない、と前向きな気持ちになれました。