入居前はどのような状況でしたか?
父が亡くなってから3年ほど一人暮らしをしていた母ですが、屋根の修理詐欺に遭いかけたり、認知症の症状が進んできたこともあり、昨年の4月から急遽、私たち家族と同居を始めました。
同居してからも、薬の管理ができなくなったり、鍵の開け閉めがわからなくなったり、少し閉じこもりがちになったりと、認知症の進行は感じていました。同居していても母との会話は少なく、デイサービスへの送迎も、足がおぼつかなくなってきた母が階段を降りたり、車に乗ったりするのが心配になってきていました。
施設探しを始めたきっかけは何ですか?
認知症の症状が進んできたためです。同居する1年前にも詐欺に遭いかけたことがあり、服薬管理や鍵の開け閉めも難しくなってきました。ケアマネジャーさんから「認知症だったらグループホームがいいよ」とアドバイスをいただき、もしもの時のために、と探し始めました。
入居決断時に葛藤や罪悪感はありましたか?
もちろん葛藤はありました。「家族でできることには限りがある」という現実を見ながらも、施設に入れることには心の中で行ったり来たりしました。
それでも「この先、母がたくさんの人と会話をして、楽しく安全に過ごせる場所」として、認知症に特化したグループホームが母には合っているだろうと心を決めました。
また、急に始まった同居生活だったので、私自身、娘が受験を控えている中で、いつ救急車を呼ぶような事態になるかと気が休まらず、また「嫁として」主人や主人の両親に対して申し訳ないという気持ちが、どうしてもありました。
見学時、施設に対する不安はありましたか?
いくつか施設を見学しましたが、場所によっては設備が古いなと感じるところもありました。
料金を考えて少し家から離れた場所も検討したのですが、将来、私たち家族も年をとり、車の運転をしてそこに行くことを考えると、やはり近い方がいいだろうか、という点は考えました。