「すべてお任せできる」という、絶対的な安心感
一番助かっているのは、健康管理を全てお任せできることです。父は糖尿病と心臓病の持病があり、薬の飲み忘れが常に心配の種でした。今は、施設で薬の管理を全て行っていただけますし、訪問診療で先生にも来ていただけます。一人暮らしの頃は、栄養の偏りも心配でしたが、今は栄養管理された食事を三食しっかり食べているようで、「食事が美味しい」と本人も満足しています。病気を抱える父にとって、食事と服薬の管理は大切です。それを専門家の方々にしっかりと見ていただける状況になったことは、何にも代えがたい安心感に繋がっています。
こじれた親子関係を救ってくれた、スタッフという存在
正直に言うと、入居直前は父との関係がかなり悪化していました。身内だからこそ、私もド直球にものを言ってしまい、父も頑なになってしまう。そんな中で、第三者である施設のスタッフの方々の存在は、本当にありがたいものでした。見学の時から感じていましたが、皆さん、相手の言葉をしっかりと受け止めながら、うまく話を進めてくださるプロです。特にお世話になっているのは女性のスタッフの方々で、私たちがぶつかってしまうような場面でも、本当にうまく父と接してくださっているようです。親子だけではどうにもならなくなっていた状況を、専門的なスキルと温かい人柄で支えていただき、本当に感謝しています。
本人の希望を尊重してくれる、面会や外出への柔軟さ
父は今でも「外に出たい」と言うことがあるのですが、その気持ちを汲んで、施設側も柔軟に対応してくださいます。姉が面会に行く際に、一緒に外出させてもらっています。もちろん面会には事前の予約は必要ですが、こちらの希望と施設のスケジュールをうまく調整してくださるので、とても助かっています。他の親戚が面会に訪れた際も、温かく受け入れてくださいました。「施設に入ったら会えなくなる」のではなく、むしろ家族や親戚との繋がりを大切にしてくれる、その柔軟な姿勢がとてもありがたいと感じています。
「ずっと誰かが側にいる」ことで得られた心の平穏
一人暮らしの頃は、父が一人でいる時間に何が起きるか分からず、常にひやひやしていました。おむつの問題も頻発していましたし、いつ呼び出されるか分からない状況に、私の心は常に張り詰めていました。今は、24時間誰かが父の側にいてくれる。日中はレクリエーションで皆さんと集まっていますし、夜間も職員の方が見守ってくださる。当たり前のことかもしれませんが、この「一人じゃない」という環境が、父の安全だけでなく、私の精神的な平穏を守ってくれています。「何かあっても大丈夫」と思えるようになったことで、久しぶりに心から休まる時間を手に入れることができました。