入居前はどのような状況でしたか?
母は施設へ入居した当時84歳で、要介護1の認定を受けていました。
認知症という診断ではなかったものの、お医者様からは「予備軍」だと言われていました。日によって状態にムラがあり、とてもしっかりしている日もあれば、「本当に物事を理解できているのかな?」と心配になる日もある、といった状態でした。特に、物事の優先順位をつけたり、段取りを考えたりすることが苦手になっていて、できないことがあると少しパニックになってしまうこともありました。
身体的には、三つの脚で自立するタイプの杖を使えば、ゆっくりですが自分の力で歩くことができました。ただ、大きな病院など段差の多い場所へ行くときは、念のため車椅子を借りていましたね。持病としてリウマチの気もあり、専門の病院にも通っていました。
今回の施設を探す前、母はすでに別の施設でお世話になっていました。そのため、初めて施設を探した時とは違い、「施設での生活で何が大切か」というポイントがある程度自分の中で分かっている状態からのスタートでした。
施設探しを始めたきっかけは何ですか?
以前お世話になっていた施設からの転居を考えたことが、今回の施設探しを始めた直接のきっかけです。
2回目の施設探しでしたので、初めての時ほど手当たり次第に見学するということはありませんでした。むしろ、母の性格やこれまでの経験から「これだけは譲れない」という条件がはっきりしていたので、そのポイントを満たしてくれる施設を重点的に探しました。
いくつか候補がある中で「クロスハート湘南台2番館」さんを見学したところ、私たちの希望条件にぴったり合っていると感じました。スタッフの方の雰囲気も良く、ここなら母を任せられるという感触があったので、他の施設はもう見学せずに、すぐに入居の申し込みをしました。
見学時、施設に対する不安はありましたか?
施設そのものの設備や雰囲気について、見学時に不安に感じた点は特にありませんでした。ただ一つ気になったのは、当時はまだコロナ禍の影響が残っていた時期だったこともあり、感染症対策に関する方針でした。
以前いた施設では、感染対策が非常に厳しく、例えばワクチンを接種していない人は、たとえ家族であってもガラス越しの面会が10分だけ、といった徹底ぶりでした。
それに対して、こちらの施設では、熱がなく、マスク着用や手指の消毒といった基本的な対策をすれば、ワクチンを打っていない親戚や友人も面会が可能でした。母に会いに来てくれる人が増えるのはありがたいことですが、その一方で、人の出入りが多くなることで感染のリスクが高まるのではないか、という心配も正直ありました。こればっかりは、実際に入居してみないと分からないな、と思っていました。