家族では対応困難なケアも受け止めてくれるプロの姿勢
父が入居して間もない頃、おむつの中の便をいじってしまう「弄便」行為がありました。ストレスが原因だったのかもしれません。もし自宅でこの状況に直面したら、私たちはパニックになり、父を責めてしまっていたかもしれません。
しかし、施設のスタッフの方々は、それを問題行動として扱うのではなく、父の心の状態の表れとして冷静に、そして衛生的に対処してくださいました。その対応を見て、「ああ、プロにお任せして本当に良かった」と心から思いました。認知症の周辺症状など、家族だけでは抱えきれない困難なケアも、専門的な知識と経験で支えてくださる。この安心感は、何物にも代えがたいものです。
メリハリのある生活と、心豊かな時間をつくる活動
自宅にいると、どうしても生活リズムが不規則になりがちですが、施設では朝起きれば着替えをし、決まった時間に3度の食事をとるという、健康的でメリハリのある毎日が送れます。それだけでも心身の状態を保つ上でとても重要だと感じます。
さらに、日々の生活の中に楽しみがあるのも大きな魅力です。母は、施設で催されるフラワーアレンジメントや絵手紙、お習字といったアクティビティに参加することで、新しい友人との交流が生まれ、生き生きと過ごすことができました。家に閉じこもっていたら、決して得られなかったであろう豊かな時間です。参加は有料ですが、どれも良心的な価格で、気軽に参加できるのもありがたかったですね。
非常時にも揺るがない、信頼できる感染症対策
この施設にお世話になっていて本当に良かったと改めて感じたのが、コロナ禍での対応です。世の中全体が未知のウイルスに混乱している中、施設では迅速かつ徹底した感染対策が取られました。例えば、施設内で感染者が出た際には、すぐに全館のエレベーターを停止し、フロアを越えた人の移動を完全にシャットアウトしていました。食事の配膳なども、スタッフの方々が防護服を着て各部屋を回ってくださったと聞いています。
もし私たちが自宅で両親を介護していたら、ここまで徹底した感染対策は絶対に不可能だったでしょう。家族の面会が制限される寂しさはありましたが、それ以上に、両親の命を最優先で守ってくれているという強い信頼感と安心感がありました。非常時における組織としての対応力の高さは、この施設の大きな強みだと思います。























