スタッフの方々の人柄と温かい雰囲気
見学に伺った際、スタッフの方々がとても親切で、入居者の方一人ひとりに丁寧に接している姿が印象的でした。母が入居してからも、その印象は変わりません。母は職員の方の顔を覚えていて、会うと嬉しそうに手を振るんです。それは、職員の方々が日頃から母の目を見て、心を込めてコミュニケーションを取ってくださっているからだと思います。また、施設全体がアットホームな雰囲気で、音楽イベントの際にはプロの演奏家を呼んでくださったり、私がピアノを弾く機会を設けてくださったりと、入居者だけでなく家族も一緒に楽しめるような配慮が随所に感じられます。さらに、お部屋で母に聞かせられるようにと、簡単な鍵盤楽器を貸してくださったこともありました。こうした温かい環境が、母にとっても私にとっても大きな心の支えになっています。
家族会や詳細な報告で築かれる信頼関係
この施設を選んだ大きな理由の一つが、徹底した情報開示の姿勢です。定期的な家族向けの説明会や懇談会はもちろんですが、毎月送られてくる詳細な報告書もあります。そこには、例えば転倒された方の人数といった施設全体の統計データだけでなく、個々の事故が発生した場合には、どのような状況で、何が原因で起きたのか、例えば職員が少し目を離してしまった隙の出来事だったのかなど、具体的な内容まで明確に記載されています。さらに、その月に施設でお亡くなりになった方が何名いらっしゃったかなど、きちんと私たち家族に伝えられます。このように、良いこともそうでないことも含めて情報を包み隠さず共有してくれるからこそ、「何かを隠しているのではないか」という不安を抱くことなく、心から信頼してお任せできるのだと感じています。
心安らぐ中庭と季節のイベント
施設には素敵な中庭があり、天気の良い日には母を車椅子に乗せて散歩させることがあります。ハロウィンの時期には、その中庭でパーティーが開かれ、クイズに答えながらゴールを目指し、最後に景品が当たるくじ引きがあるなど、入居者の方が楽しめるような工夫がされていました。季節を感じられるイベントが多く、施設全体の雰囲気も明るいです。見学した際、建物自体がとても可愛らしいデザインで、母もきっと好きそうだと思ったことが決め手の一つです。そして、私の自宅から歩いて行ける距離にあるというのも、何かあった時にすぐに駆けつけられるという点で、精神的な安心感につながっています。
言語聴覚士のケアと手厚い支援
母は言語聴覚士さんによるリハビリが必要だったのですが、この施設では週に1回程度、専門の言語聴覚士さんが来て口腔ケアなどを行ってくださっています。以前の施設探しでは、言語聴覚士が常勤している施設がなかなか見つからず苦労した経験があったので、これは非常にありがたい点です。また、夜寝る前にはナイトマッサージを週に数回実施してくれたり、日中もリハビリを行ってくれたりと、医療的なケアだけでなく、日々の生活の質を高めるためのサポートも手厚いと感じています。全てが100%希望通りというわけにはいかないかもしれませんが、多方面からのケアのおかげで、母も元気に過ごせています。
季節を感じ、生きがいにも繋がる豊富なレクリエーション
この施設では、本当にたくさんのイベントやレクリエーションが企画されています。プロの音楽家を招いての本格的な演奏会は、私たち家族も楽しみにしている行事の一つです。他にも、季節ごとのお茶会や工作、フラワーアレンジメント、ちぎり絵など、入居者の方が自分のペースで参加できる活動がたくさん用意されています。母は直接参加することが難しいものもありますが、他の方が作られた作品が飾られているのを見たり、イベントの賑やかな雰囲気を感じたりするだけでも、良い刺激になっているようです。スタッフの方々が、どうすれば入居者の方が少しでも楽しく、生きがいを感じながら過ごせるかを常に考えてくださっているのが伝わってきます。