社長さん自ら母に会い、全てを受け入れてくれた安心感
施設を探している時、母の目が見えないこと、そして被害妄想のような症状があることを伝えると、なかなか受け入れてくれる施設が見つかりませんでした。そんな中、見学の際に状況をお伝えしたところ、後日社長さんがわざわざ母に直接会いに来てくださり、母のありのままの状態を見て「うちで大丈夫ですよ。ぜひ来てください」と言ってくださいました。その言葉がどれほど心強かったか分かりません。少人数制で目が行き届きやすい環境だということも、大きな決め手の一つでした。
心温まる手厚いケアと、家族へのこまやかな報告
入居後のスタッフの方々の対応は、本当に素晴らしいものでした。母が不安から何度もスタッフを呼んでしまっても、根気強く対応してくださり、徐々に母が安心していく様子が分かりました。レクリエーションでは、母の好きなことや特性を理解し、目が見えなくても安全に楽しめるように風船遊びをしたり、手を使ってできるクレヨンや紙ちぎりなどをさせてくれたり、本人の意欲を引き出す工夫をしてくださいました。その様子を動画や写真でこまめに送ってくださったので、離れていても母が笑顔で過ごしていることが分かり、私たち家族も本当に安心できました。
母が喜んだ手作りの食事と温かな介助
面会がお昼時だった際、お食事の様子を見学させていただきました。お味噌汁は出汁からちゃんと作られていたんです。母は介助してもらって食事を摂っていましたが、スタッフの方が本当に丁寧に、母のペースに合わせて介助してくださっていました。母自身も「ここのお味噌汁は美味しいのよ」「美味しい、美味しい」と言ってよく食べていたので、その様子を見られたことも安心材料の一つでした。全盲で他の楽しみが限られる中、美味しい食事と温かい雰囲気での食事介助は、母にとって大きな喜びであり、元気の源だったと感じています。
最期まで親身に寄り添ってくれたサポート体制
母が急変した際、施設の方はすぐに病院に駆けつけてくださり、その後の警察への対応や火葬場の紹介まで、本当に親身になってサポートしてくださいました。特に、入居当初から母のことを気にかけてくださっていたスタッフの方が、母が亡くなった時に涙を流してくださって、言葉にならないほどの感謝の気持ちでいっぱいになりました。最期までこのように温かく、尊厳を持って母に接してくださった施設を選べて、本当に良かったと思っています。