入居前はどのような状況でしたか?
父がこちらの施設(レジアスももち)にお世話になり始めたのは、78歳の頃でした。数年前に母が亡くなってからは九州で一人暮らしをしており、家事もすべて自分でこなしていました。当時は介護認定も受けておらず、持病もなく、血液検査の結果もすべて正常なくらい健康そのもの。杖なども使わず、自分の足でしっかりと歩ける、まさに「元気な高齢者」といった感じでした。
私は関東に住んでおり、父とは離れて暮らしていました。そんな父が、だんだんと日々の身の回りのことをするのが面倒になってきたようで、「この先もっと大変になるだろうから」と、本人から施設への入居を考え始めました。遠くで暮らす私にとっても、今後のことを考えると少しずつ心配が大きくなっていた時期でした。
施設探しを始めたきっかけは何ですか?
施設探しを始めたのは、父自身が「どこかの施設に入りたいな」と言い出したのが直接のきっかけです。私が帰省するたびに、父と一緒に施設を見学して回りました。最終的に3か所ほど見学し、数ヶ月かけてじっくり考えた上で、父本人が一番気に入ったこちらの施設にお世話になることを決めました。
入居決断時に葛藤や罪悪感はありましたか?
最初の施設(レジアスももち)に入居する際は、父自身の希望だったこともあり、特に葛藤や罪悪感のようなものはありませんでした。ただ、その後、父の介護度が上がったために、同じ系列の介護度が高い方向けの施設(フェリオももち)へ移ることを勧められた際には、大変な葛藤がありました。
父は住み慣れた環境を離れることを「嫌だ」と強く拒みました。施設側からは「大体の方は皆さん移動していただけるんですけどね」と言われましたが、プライドが高く頑固なところがある父の説得は、本当に大変でした。
ちょうどコロナ禍の真っ只中で、私は関東にいるため九州の父に会いに行くこともままならず、携帯電話やガラス越しの面会で説得を試みるしかありませんでした。なかなか父が納得してくれず、半年ほどごたごたが続き、精神的にとてもつらかったです。
見学時、施設に対する不安はありましたか?
見学に伺った際、施設の設備はとても綺麗で、試食させていただいたお食事も美味しく、父と二人で「これならいいね」と話していました。ただ、やはり新しい環境に入るということで、入居者さん同士の人間関係はうまくやっていけるだろうか、集合住宅のような形になるので生活音などは大丈夫だろうか、といった心配は少しありました。とはいえ、父自身はあまり気にしていない様子でしたね。私としては、将来介護が必要になった時に、隣接する介護度の高い方向けの施設へ移ることができ、看取りまでお願いできると伺っていたので、その点は大きな安心材料だと感じていました。