ベストライフ与野
に83歳・男性・要介護3で入居中の方へのインタビュー

父は当時、一人で暮らしていました。 ショートステイを利用したりもしていたんですが、だんだんと歩行がおぼつかなくなり、転倒しても自分では立ち上がれない状態になっていることもありました。入居前は杖を使っていましたが、施設を行き来するときにはもう車椅子に乗っていましたね。 後から分かったことですが、父はいわゆる水頭症だったようで、それが原因で食事を作ったり、一人でいろんなことをしたりするのが難しくなっていたんです。物忘れも出てきていましたし、このまま一人で暮らすのは無理だな、というのが正直な気持ちでした。

「施設に入れる」ということに対して、特に葛藤や罪悪感のようなものはなかったです。 もう一人暮らしを続けるのが難しい状態でしたから、私たち家族にとっては施設以外の選択肢がありませんでした。なので、むしろ「条件に合うところがあれば」という気持ちで探していましたね。

父はもう、だいぶ認知機能が下がってきていることもあってか、入居後も特に環境の変化に戸惑うようなことはなく、違和感なく施設に馴染んでくれたと思っています。 私たち家族としても、専門の方々に日々の生活を見ていただけるのは、本当に安心です。他の施設は見ていませんが、納得いく施設だったので、良かったと思っています。

ケアマネージャーさんから紹介してもらった施設紹介会社に相談しに行ったのが始まりでした。 そこで「費用」と当時は通院もしていたので、「自宅や病院からの距離」という条件を伝えたら、「一番マッチするのはこれですね」と提案されたのが、今お世話になっているベストライフ与野だったんです。 他は特に見学に行きませんでした。お部屋もたまたま空いていたので、もうそこですぐに決めた、という流れです。探し始めてから決まるまではスムーズでしたね。

他の施設と比べたわけではないので、あくまで個人的な評価にはなってしまいますが、スタッフの方々の対応はとても良いと感じています。 面会の際など、何か気になることがあって尋ねると、スタッフの方も常勤の看護師さんも、いつも丁寧に説明してくれます。こちらの質問にも一つひとつ答えてくれるので、父の様子がよく分かり、安心してお任せできています。

私が面会に行ったとき、施設の談話室のような広いスペースで、入居者の皆さんが思い思いに過ごされていました。 職員さんと一緒に体操をしている日もあれば、カラオケで盛り上がっている日もあって。皆さんがそれぞれの身体の状況に合わせて、自分の生活を楽しんでいるように見えたことです。施設全体に明るい雰囲気があり、ここなら大丈夫そうだと感じました。 平日だけでなく、土日もレクリエーションは行われているようです。

父はもう車椅子なので、身体を動かすような活動的なレクリエーションには参加していません。 ただ、活動が限られてしまう中で、もともと好きだった囲碁を今でも続けられているのは、本人にとって良い時間になっていると思います。幸いにも施設に囲碁仲間がいるそうで、そうした環境があるのは家族としても嬉しいですね。

面会時間は日中と決まっていますが、事前に連絡をすれば柔軟に対応してもらえるので、これまで不都合を感じたことはありません。 施設に着いたら、受付で感染予防対策としてうがい薬などを使いますが、その後は特に誰かが付き添うわけでもなく、父の部屋まで自由に行って、家族だけの時間を過ごせるのも気兼ねなくていいですね。

特にその、想定と違ったなぁというのはないです。 全体として本当に納得のいく施設だったので、今回のこの話が、今後施設探しをする人の参考になればいいなと思っています。

「一人暮らしはもう無理な状態だった」という現実を冷静に見つめ、お父様にとって最善の選択をされたのだということが、率直な語り口から強く伝わってきました。 施設探しに「葛藤はなかった」というお言葉は、お父様の安全な暮らしを第一に願う、ご家族の深い愛情の表れなのだと感じます。 インタビューの最後に「今後の参考になればいいと思います」と仰ってくださったお言葉に、ご子息様のお人柄と、施設への深いご満足感が表れているように感じました。この体験談が、ご家族の介護と向き合う多くの方にとって、前向きな一歩を踏み出すきっかけとなれば幸いです。