入居前の状況
もともと父は母と二人で暮らしてたんですけど、母が長いこと入院することになったのと同じくらいの時期に、父も腰の骨を折っちゃって。急に介護が必要になっちゃったんです。
それで、とりあえず一時的に老健みたいなところに入ったんですね。でも、そこって半年か1年くらいで出なくちゃいけなくて。
しかも、その老健に入ってから、父の認知症が急に進んじゃって…。それまで自分のこととか家族のことは分かってたのに、1〜2ヶ月したら、会いに行っても私たちのことも誰のことも分からなくなっちゃって。ちょうどコロナ禍でなかなか面会もできなかったし、そういうのもあったのかなって。
施設探しを始めたきっかけ
こんな状態だと、もう家でみるのは難しいなと思って。老健を出ないといけない時期も近づいてたんで、本格的に次の施設を探し始めたんです。
入居決断時の葛藤・罪悪感
家で誰かがみるっていうのは、もう絶対無理だと思ってたんで、施設に入れること自体には迷いはなかったですね。
見学時の施設に対する不安
いざ施設探しを始めてみたら思ったよりずっと大変で…。父の認知症の状態を話すと受け入れを断られることが結構あって、5〜6件は見学に行ったかな?
施設によって認知症の進み具合とかで受け入れの基準が違うなんて、探し始めるまで全然知らなくて。「うちは要介護2までなんですよ」とか言われたりして、どこでも入れるわけじゃないんだなって思い知りましたね。
だから、希望がどうこう言うより、まず「受け入れてくれるところを探す」って感じに変わっていきました。