最後の決め手は、信頼できるスタッフとの出会いでした
この施設への入居を決断できた最大の理由は、当時の施設長さんの存在です。本当に親身になって私たちの話を聞いてくださり、不安でいっぱいだった私の気持ちに寄り添ってくれました。
見学の時からとても話しやすく、入居後も父の様子を気にかけて、こまめに連絡をくださったんです。何かあればすぐに相談できる、という安心感がありました。「やっぱりこの人がいたから、最後決められた」と、今でもそう思えるほど、私たちにとっては大きな存在でした。
残念ながら、その施設長さんは今年の4月で異動になってしまいました。一番頼りにしていた方だったので、正直とても寂しいです。ですが、その方が築いてくれた安心感や信頼感が、今も私たちの支えになっています。
面会の時に外出できる、柔軟な対応が嬉しい
私たちの家から施設までは距離があるので、面会は月に1回、多い時で2回くらいです。行くとなると半日以上かかってしまうのですが、施設の対応がとても柔軟なので助かっています。
面会に行く際は、父のデイサービスや入浴の日を避けるために、事前に連絡を入れるようにしています。そうすれば、いつでも気兼ねなく訪問できますし、時間の制限なども特にありません。
一番嬉しいのは、面会の時に父を外に連れ出して、一緒にご飯を食べに行けることです。事前に「ご飯をキャンセルで」と伝えておけば、その日の施設での食事を止めていただけるんです。父にとっても良い気分転換になっているようですし、そうやって一緒に外食ができるのはありがたいですね。
「帰りたい」と言われないことが、何よりの答えです
やっぱり、本人から「家に帰りたい」と言われるのが、家族としては一番辛いと思うんです。でも、入居してから今日まで、父からはそれがないんです。
父が今の生活に馴染んで、デイサービスを楽しんでいると聞くと、あの時の決断も間違いじゃなかったんだなと、心からホッとします。父が穏やかに暮らしてくれている。そのことが、私たち家族にとっては何よりです。