「どうしますか?」の一言がくれる信頼感
母の健康状態は、私たち家族にとって最大の関心事です。特に、体調に変化があった時に、施設がどのように対応してくれるのかは、施設選びにおいて非常に重要なポイントでした。
その点においても、「八重の杜」の対応には心から満足しています。先ほどお話しした、体調が優れないという連絡をくださった時のことです。スタッフの方は状況を説明した後、必ずこう尋ねてくれます。
「病院に連れて行った方がよろしいでしょうか? もしご心配でしたら、こちらですぐに手配しますが、どうされますか?」
この「どうされますか?」という一言が、私たち家族にとっては非常に大きいのです。施設側の判断で一方的に物事を進めるのではなく、必ず私たちの意向を確認し、相談した上で次のアクションを決めてくれる。このプロセスがあるからこそ、私たちは「施設に任せきり」なのではなく、「施設と“一緒に”母を見守っている」という実感を持つことができます。
介護のプロであるスタッフの方々の意見を尊重しつつも、最終的な判断には家族の気持ちを組み込んでくれる。この丁寧なコミュニケーションが、施設と家族の間の強固な信頼関係を築いているのだと感じます。もしもの時にも、まずは家族に相談してくれる。この当たり前のようでいて、なかなか徹底するのが難しいであろう姿勢を貫いてくれることに、深く感謝しています。
離れていても母の日常がわかる安心感
施設に入居すると、どうしても親と会える機会は限られてしまいます。元気にしているだろうか、寂しい思いをしていないだろうか。そんな不安がよぎることも少なくありません。しかし、「八重の杜」は、そんな家族の不安をテクノロジーと人の温かさの両方で解消してくれました。
一番ありがたいと感じているのは、施設が運営している公式Instagramの存在です。スタッフの方が、施設での日々の様子を写真付きで投稿してくださるのです。
そこには、レクリエーションで楽しそうに何かを作っている母の姿や、他の入居者の方々と談笑する姿が写し出されています。特に印象的だったのは、屋上で気持ちよさそうに日向ぼっこをしていたり、季節の変わり目にお花見に連れて行ってもらったりしている写真でした。家ではなかなかさせてあげられなかった季節ごとのイベントを、皆さんと一緒に楽しんでいる。その「楽しそうな表情」を直接見ることができるのは、私たち家族にとって何よりの安心材料です。
もちろん、直接顔を合わせる面会の時間も大切にしていますが、SNSを通じて、面会以外の「日常」を垣間見れるのは、本当に大きな価値があると感じています。
そして、SNSでの「楽しい時間」の共有だけでなく、何かあった時の「迅速な連絡」も、私たちの安心を支える大きな柱です。
先日も、施設から一本の電話がありました。「今朝、お母様が起きてきた時に少し体調が悪そうなご様子なのですが、いかがいたしましょうか」という内容でした。ほんの少しの変化も見逃さず、すぐに連絡をくれる。その丁寧な報告があるだけで、「何かあってもすぐに対応してもらえる」という絶大な信頼感につながります。
このように、日々の楽しい様子はSNSで、そして注意が必要な変化は電話で、というように、状況に応じたきめ細やかな情報共有をしてくれるおかげで、私たちは物理的に離れていても、常に母の状況を把握し、心穏やかに過ごすことができています。
見学で感じた心地よい雰囲気と、納得のいく料金体系
転居のきっかけが費用面だったこともあり、見学の際は、施設の設備やサービスと料金のバランスを注意深く見ていました。
「八重の杜」を訪れてまず感じたのは、建物の綺麗さと、手入れの行き届いた清潔感でした。駐車場も広く、車での面会も非常にスムーズです。そして何より、すれ違うスタッフの方々が皆、自然な笑顔で挨拶をしてくださり、とても感じが良かったのを覚えています。
案内してくださった担当の方も、料金プランやサービス内容について、非常にわかりやすく、丁寧に説明してくれました。私たちが抱いていた疑問や不安に対しても、一つひとつ真摯に答えてくださり、「これなら納得して母を預けられる」と、その場で確信に近い気持ちを持つことができました。
多くの施設を比較検討したわけではありませんが、見学時のこの安心感が、最終的な決め手になったことは間違いありません。入居後の今も、その時の直感は正しかったと断言できます。