入居前はどのような状況でしたか?
母が施設にお世話になり始めたのは、87歳か88歳の頃でした。要介護3の認定を受けていて、ペースメーカーを入れてはいましたが、認知症の症状などは特になく、いつもニコニコしているような人でした。ただ、年齢とともに足が弱ってきて、何かを掴みながらでないと歩くのが少し大変な状態でした。
当時は一人で暮らしていましたが、私と妹が交代で母の家に泊まり込むような形で、常にどちらかがそばにいるようにしていました。二人とも仕事を持っていたので、正直なところ、常に見守っているのは難しくなってきていました。家で転んだりしないだろうか、何かあった時にすぐ気づけるだろうか、という心配がいつも頭の片隅にありましたね。
施設探しを始めたきっかけは何ですか?
私と妹の仕事との両立を考えたとき、24時間体制で専門のスタッフさんが見てくれる環境の方が、母にとっても私たちにとっても安心できるのではないか、と考えるようになったのが施設探しを始めたきっかけです。
ちょうどその頃、母は看護小規模多機能型居宅介護というサービスを利用していて、通ったり泊まったりしていました。その流れで、系列で新しく施設ができるというお話を聞いたんです。知っているスタッフさんがいるかもしれないという安心感もありましたし、特に他の選択肢を深く探すということはなく、ごく自然な流れでこちらの施設への入居を検討することになりました。
見学時、施設に対する不安はありましたか?
見学に伺った際に一番気になったのは、施設の立地でした。線路のすぐそばに建っていて、しかも線路が施設よりも高い位置にあるような地形だったんです。電車の通過音がかなり大きく聞こえましたし、「音がうるさくて母はゆっくり眠れるだろうか」という心配がまず頭をよぎりました。決してありえないことだとは分かっていながらも、万が一の事故などを想像してしまい、少し怖いなと感じたのを覚えています。
また、お部屋の中を見せていただいたとき、少し収納スペースが狭いかな、という印象も受けました。特に冬場はコートなどかさばる衣類が増えるので、荷物の置き場所に少し困るかもしれないな、と思いました。