入居前はどのような状況でしたか?
母は入居当時82歳で、要介護3の認定を受けていました。軽度の認知症があり、自分がしたことを忘れてしまうようなことが時々ありました。入居前は3回ほど入院を繰り返していて、自宅にいる時も「もう立ち上がれない」と言ってベッドで過ごすことが多く、伝い歩きでなんとか移動している状態でした。
私は仕事をしているので、家に帰ると電気もつけずに真っ暗な中で母が一人でテレビを見ていることもあり、常に心配がつきまといました。正直に言うと、入院している時の方がまだ安心できるくらい、自宅で母と二人きりの生活は精神的にも体力的にも大変で、気が休まらない毎日でした。
施設探しを始めたきっかけは何ですか?
本格的に施設探しを始めたのは、母がデイケアで体調を崩し、また入院することになったのがきっかけです。以前から入退院を繰り返していたので、姉と「次にまた入院するようなことがあったら、施設にお願いしよう」と話し合っていました。まさにそのタイミングが来たという感じでしたね。
母が入院している間に、担当のケアマネージャーさんから今の施設を紹介していただきました。ちょうど空きがあるとのことだったので、すぐに姉と二人で見学に行くことにしました。
入居決断時に葛藤や罪悪感はありましたか?
母を施設に入れるという決断は、やはり簡単なものではありませんでした。「家にいる時が一番大変だった」というのは本音ですが、だからといってすぐに割り切れるものでもなく…。特に、長年暮らしてきた家から離れてもらうことに対しては、言葉にしづらい気持ちがありました。
母に「今度入院したらもう施設に入れるよ」と伝えた時も、突き放すような言い方になってしまったかもしれませんが、そうでも言わないと前に進めない、という切羽詰まった状況だったのだと思います。
見学時、施設に対する不安はありましたか?
見学をさせていただいた際、特に不安に感じる点はありませんでした。スタッフの皆さんの雰囲気も良く、施設内も清潔に保たれている印象でした。
強いて言えば、居室にトイレがついていないことが少し気になりましたが、部屋を出てすぐの廊下に大きなトイレが設置されていたので、母が困ることはないだろうと思い、特に問題には感じませんでした。