入居前はどのような状況でしたか?
入居当時、母は76歳でした。もともとは要支援程度の認定だったのですが、昨年の夏の暑さで体調を大きく崩し、一時は寝たきりで尿管を入れるほどの状態にまでなってしまいました。それに伴い、認知症の症状もうっすらと出始め、時々意識が混濁することもありました。もともと潔癖なくらい綺麗好きだった母が、だんだんと変わっていく姿を見るのは辛いものがありました。
私は実家から離れたところに住んでいるため、介護は主に姉が担ってくれていました。心身ともに姉の負担が大きくなっていくのを、ただ見ていることしかできない状況に、もどかしさを感じていました。
施設探しを始めたきっかけは何ですか?
本格的に施設探しを始めたのは、本当に急なことでした。母が夏に体調を崩して入院したのですが、その病院には長期間いられないという規則があったのです。退院後の行き先をすぐに見つけなければならず、まさに「短期決戦」の施設探しでした。
包括支援センターを通じてケアマネージャーさんにご相談し、いくつかの施設を提案していただく中で、母を受け入れてくれる場所を探すことになりました。
入居決断時に葛藤や罪悪感はありましたか?
母を施設にお願いするという決断に、罪悪感というよりも、もう家族だけでは支えきれないという切実な思いがありました。母は意識がはっきりしない時に、一時的に少し攻撃的になってしまうことがあったのです。その対応を一身に引き受けていた姉は、心身ともに本当に疲弊していました。
そんな姉の姿を見ていると、専門の知識を持つプロの方々にお任せすることが、母にとっても、そして何より姉にとっても最善の道なのだと、自分に言い聞かせるような気持ちでした。もちろん、施設の方にご迷惑をおかけしてしまうのではないかという心配は尽きませんでしたが、それ以上に、家族が共倒れになってしまう前にという思いが強く、入居をお願いすることにしました。
見学時、施設に対する不安はありましたか?
見学させていただいた際、施設が新しかったこともあり、特に不安を感じる点や気になる点はありませんでした。スタッフの方の対応も非常に丁寧で、安心して施設内を見学し、お話を伺うことができました。