入居前はどのような状況でしたか?
父は91歳で、要介護2の認定を受けていました。持病はたまに出る気管支喘息くらいで、認知症の症状もありませんでした。
それまでは介護老人保健施設(老健)に2年ほどお世話になっていました。そこでは非常に手厚くケアをしていただき、入居当初は要介護3だった状態から要介護2にまで回復したほどです。父も他の入居者の方と一緒に食堂でテレビを見たり、交流を楽しんだりと、穏やかに過ごしていました。
施設探しを始めたきっかけは何ですか?
長くお世話になっていた老健で、父の体調に変化がありました。老健内での治療では対応しきれない状態となり、病院へ入院することになったのです。
幸い体調は回復したのですが、老健側からは、うちはあくまでリハビリをして自宅復帰を目指すための施設であること、そして入院が必要になるような状態であれば退去してほしいという旨を伝えられました。
当時の父の年齢や体力を考えると自宅に戻ることは現実的に難しく、別の施設を探さざるを得なくなりました。要介護2という区分の中で、近隣で父が安心して過ごせる場所を必死に探しました。
見学時、施設に対する不安はありましたか?
見学に訪れた際、建物の外観が立派で、第一印象はとても良かったです。案内してくださったケアマネジャーさんも対応が良く、部屋も見せてくれました。ここなら父も喜んでくれるのではないかと、期待が膨らんだのを覚えています。
ただ、建物が縦長の構造だったため、生活空間が少し狭いかもしれないという懸念はありました。また、見かけた入居者の方々が比較的お元気そうな方ばかりだったのも印象的でした。今振り返れば、「介護の手があまり必要ない人向け」の施設だったと思います。