入居前はどのような状況でしたか?
父が93歳、母が91歳か92歳の頃、二人とも要介護2の認定を受けていました。
入居前は二人で自宅暮らしをしており、認知症の診断はありませんでしたが、父はもともと少し頑固な性格でした。身体的には、父は杖を使いながらも比較的元気に過ごしていましたが、母はパーキンソン病を患っており、移動には歩行器が必要な状態でした。また、父には皮膚炎の持病がありました。
家事は主に父が担ってくれていましたが、料理中に鍋を焦がすといったことが起きるようになり、二人だけの生活に私や妹が不安を感じるようになっていました。
施設探しを始めたきっかけは何ですか?
父が家事を担ってくれる中で、火の元の心配が大きくなってきたことが、施設探しを始める直接のきっかけです。
両親、特に父は「自分は大丈夫だ」と言って、施設に入ることにギリギリまで抵抗していました。しかし、パーキンソン病を患う母の安全を考えると、専門の方に見守っていただける環境が必要だと感じ、私と妹で施設を探し始めました。
入居する1年ほど前の夏頃から探し始め、埼玉にある実家の近くの施設や、チャームスイートさん、アズハイムさんなど、いくつかの施設を実際に見学して回りました。
入居決断時に葛藤や罪悪感はありましたか?
やはり一番は、父が施設への入居を強く拒んでいたことでした。長年暮らした自宅から離れたくないという本人の意思を尊重したい気持ちと、安全な暮らしを確保してあげたいという私たちの気持ちの間で、正直なところ悩みました。
最終的には、24時間体制で専門のスタッフの方々に見守ってもらえる環境の方が、両親にとっても、私たち家族にとっても安心できるはずだと考え、入居を説得し決断に至りました。
見学時、施設に対する不安はありましたか?
見学時に特に不安やネガティブな印象はありませんでした。むしろ、私たちが施設選びで重視していた条件をクリアできるかどうかを、重点的に確認していました。
具体的には、最期までお世話になれる看取り対応があること、そして延命治療はしないという両親の意思を尊重してくれる医療体制が整っていること。また、夫婦二人で入居するため、隣同士や向かい合わせの部屋が空いていることも重要なポイントでした。幸い、こちらの施設はそれらの条件をすべて満たしており、タイミングよく希望する部屋が空いていたので、安心して決めることができました。