「一人でいたい」を尊重してくれる、ほどよい規模感と自由な環境
一番の決め手は、母の性格を理解し、そのペースを尊重してくれる環境だったことです。
私自身があまり大きい施設だと、人も多くなって落ち着かないだろうし、管理の都合上、制約も厳しくなりがちだなと考えていたので、今の施設のほどよい規模感は理想的でした。
ここでは、日中は基本的に自室でのんびりと、本人の好きなように過ごさせてくれます。食事も、希望すればもちろん食堂で皆さんと一緒にいただけますが、母は自室でゆっくり食べたい派なので、その希望を聞いてもらっています。その日の気分で選べるという柔軟性が、母には合っていたのだと思います。こういう本人の希望を叶えてくれる施設って、意外と少ないんですよ。
予約不要・時間制限なし。部屋でゆっくり過ごせる面会スタイル
他の施設と比べて、面会や外出の自由度が非常に高いことも、本当に良かった点です。
多くの施設では、面会は事前予約制で、共有スペースで時間や人数の制限があるのが当たり前でした。でも、ここはそういったルールが全くなくて、私たちが行きたい時に行けば、いつでも面会できます。面会場所も母の部屋でいいので、周りを気にせずゆっくり話せるのが嬉しいですね。「ご自由にどうぞ」というスタンスは、本当にありがたいです。
外出も、例えば「明日、一緒に夕飯を食べに行こう」という時は、前日までに伝えれば大丈夫。姉がふらっと母を外食に連れて行ったりもしているようです。希望すれば外泊も可能だと聞いています。こういう柔軟な対応をしてくれるところは、10件以上見学した中でも、なかなかありませんでしたね。
「何かあっても大丈夫」と思える、手厚い医療サポートと報告体制
健康面のサポートが手厚いことも、大きな安心材料です。
定期的に訪問診療があって、施設にドクターが来てくださいますし、もし専門的な病院での診察が必要になった場合も、全部施設の方で車を出して送迎してくれます。薬の管理も、「ちゃんと飲んでるか」という確認まで含めて、すべてお任せできています。
そして、ケアマネージャーさんからこまめに母の様子を報告していただけるのが、本当にありがたいです。私が直接行かなくても、中の状況が分かるだけで、安心感が全く違います。医療と介護の両面から、しっかりと母を見守っていただいていると感じています。