家族の笑顔まで支えるスタッフの想い
オーナーの旦那さんの仰ったことが、本当に心に残っています。「こんなに細かに面倒を見ていただいてありがたいけれど、母たちの状態を考えると、一生懸命お世話をするのは虚しくないですか」と聞いたことがあるんです。そうしたら、「僕らは当然利用者さんのお世話をするけれども、僕らが見てるのは利用者さんの後ろにいるご家族です。そのご家族が平和に笑顔で暮らせるように、この利用者さんたちのお世話を私たちはやろうって、そう思ってやってるんです」とはっきりそう仰るんです。この考えが、スタッフさん全員に共有されているのが分かって、本当にすごいなと思いました。
現場のスタッフさんたちも、入所以来ずっと変わっておらず、母の性格をよく理解してくれています。久しぶりに行けば、看護師さんが「あぁ、もう久しぶりです!」と明るく声をかけてくださり、介護スタッフさんも「最近お母さん機嫌いいよ」と親戚のように接してくれます。事務の方から現場の方まで、皆さん本当に家族的で温かいんです。状況に合わせたお部屋の移動や、大量の荷物の運び出し、さらに実家の処分の相談まで、どのスタッフさんも臨機応変に動いてくださいます。そんなスタッフの皆さんがいらっしゃることが、ここを選んで一番良かった理由です。
1人ひとりの味の好みや「食べ方」に寄り添う手作りの食事
母は心臓の関係で塩分管理が必要なのですが、岐阜の味付けは本来濃いものなんです。そこで、母1人だけのために薄味の減塩食を個別に作ってもらっています。母はもともと薄口が好みで、以前は「岐阜の味はしょっぱくてかなわん」と言っていたのですが、今は「すごく美味しい」と喜んで完食しています。オーナーさんは「薄くするとまずくなるから心配したけれど、お母さんが美味しいと言ってくれるわ」と仰りながら、1人ひとりの食べっぷりや量を見て調整してくれています。
中にはご飯が進まない利用者さんもいらっしゃるそうで、そういう時は「おにぎりにしたら食べるんじゃないか」と、その方に合わせた形にして出したりもされています。ただ決まったものを出すのではなく、厨房の方が一人ひとりの量や食べ方をしっかり見て、どういう風にしたら食べてもらえるかを考えて、臨機応変に対応してくださっています。
心強い訪問医療
医療面でも非常に安心感があります。訪問診療の先生も「対症療法でいくから、もう本当に入院しなきゃいけないってなったら僕がすぐ救急車呼ぶから」って仰ってくださっているんです。母の足が痛くなった時も、訪問の先生は内科の先生なんですけど、「これは整形外科に行った方がいいけど、明日は僕も来るし、僕の方から病院に話をしとくから」って、専門外のことまで本当に臨機応変に動いてくれました。
その時も、施設のスタッフさんが母を病院に連れて行って付き添ってくださったんです。「娘さんは来るの大変だから、あとのことはこっちから病院の方に言っとくからいいですよ」って言ってくださって。そうやって家族の事情まで汲み取って、病院とのやり取りも全部やってくださるので、本当に助かっています。
身だしなみや居室環境への細やかなサポート
出張美容師さんも2ヶ月に1回来てくれます。母はショートヘアのカットだけですけど、2,000円くらいで綺麗にしてもらえるんです。美容院の椅子と違って、施設の椅子に座ったままの高齢者の髪を切るのは大変らしいのですが、そうやってリーズナブルに整えてもらえるのは助かります。
それから、居室の荷物についても本当に臨機応変です。母が編み物が趣味だという話をしたら、施設の方が「お母さんが馴染めるように、自宅で使っていたものも持ってきてあげて」「毛糸もいっぱい持って来なさい」と言ってくださいました。そのおかげで、大きな衣装ケース4つ分の毛糸や、使い慣れたテーブル、椅子などを持ち込み、母が自分の好きなことができる環境を整えることができました。状況に合わせて部屋を移動する際も、スタッフさんたちがその都度、荷物ごと移動させてくださり、母がその時々に最適な環境で過ごせるよう手間を惜しまず対応してくださる点にとても感謝しています。
季節を感じる多彩なイベントと、日常に寄り添う温かい雰囲気
母はすぐ忘れてしまいますけど、日常の中に季節を感じる行事がたくさんあります。先日も「2時から豆まきしますよ、廊下に集まってください」って声かけがあって、母も「あ、豆まき行かなきゃ」っていそいそと出て行って参加していました。秋には建物の中で運動会をやったんですけど、その時も「お母さん、転がるような勢いで頑張ってましたよ」なんてスタッフさんに教えてもらったりして。春には近所の小学校の校庭の桜をお散歩がてら見に行ったりもしています。
オーナーさんやスタッフさん、事務の方までみんなが「親戚付き合い」のような感覚で接してくれます。高齢者施設のお仕事は、メンタルもやられそうな大変なことも多いと思いますし、「仕事だからこそ」と言えばそれまでかもしれませんが、それでも皆さんが一生懸命お世話してくださっているのが本当に伝わってきます。母が「ここはみんな優しくて、いい人たちよ」と笑って過ごせている姿を見ることが、この施設に決めて本当に良かったと思える一番の理由です。



















