入居前はどのような状況でしたか?
母は入居当時78歳で、要介護度は1か2でした。
身体的にはとても元気で、杖なども使わずに一人で歩ける状態だったのですが、認知症の症状が進み始めていました。
特に、物忘れを指摘されると感情的になったり、週に3回来てくださっていた訪問介護の方に対して、つい強く当たってしまったりということがありました。
当時は兵庫県の姫路市で一人暮らしをしており、何かあっても私が駆けつけるのに片道1時間半もかかってしまうため、常にどこかで心配しているような毎日でした。
施設探しを始めたきっかけは何ですか?
本格的に施設探しを始めたのは、認知症が原因で、母がご近所の方と上手くやっていくのが難しくなってしまったことがきっかけです。
少しトラブルのようなことも起きてしまい、このまま一人で暮らさせておくのは難しいと判断しました。
また、お金の管理や火の始末といった生活面での不安も日に日に大きくなっており、専門の方に見守っていただける環境が必要だと感じたのが、施設入居へと舵を切った直接の理由です。
入居決断時に葛藤や罪悪感はありましたか?
母を施設に入れるという決断には、大きな葛藤がありました。
母には、「老人ホームは姥捨て山だ」といった昔ながらの考えが根強くあり、施設に入ることを頑なに拒んでいたんです。
ですから、正面から説得するのは難しく、最終的には「もうここには住めないから、引っ越すしかない」という状況を、少し意dto的につくりだすような形で入居してもらうことになりました。
どんなに綺麗で良い施設であっても、長年住み慣れた家から本人の意思とは違う形で離れさせてしまうことには、やはり強い罪悪感がありましたね。
見学時、施設に対する不安はありましたか?
見学をさせていただいた時、特に大きな不安や気になる点はありませんでした。
建物も比較的新しく、見せていただいたお部屋も個室でトイレが付いていて、とても綺麗で安心しました。
強いて言えば、お風呂が週に2回という点は少し気になりましたが、他の施設も大体同じような頻度でしたので、こういうものなのかな、と当時は納得していました。