住み慣れた地域で、夫婦一緒に入居できた安心感
この施設を選んだ大きな理由の一つは、立地です。周りの環境もよく知っている場所なので、両親にとっても私たちにとっても安心感がありました。
実は、父が入院している間に、母を別の施設に1週間ほど体験入居させたことがあったんです。でも、母にはあまり合わなかったようで…。やはり環境が全く変わってしまうのは負担が大きかったのだと思います。その点、ここは住み慣れた土地であり、何より父と母が夫婦で一緒に入れた。これが私たち家族にとって一番の決め手になりました。
家族の状況変化に寄り添う、柔軟な事務手続き
もともと母の対応は、施設の近くに住んでいた兄が主にしてくれていました。しかし1年前にその兄が癌で亡くなり、遠方に住む私が引き継ぐことになったんです。その際、手続き面で本当に助けられました。
以前は母の住民票を元の家の住所のままにしていたのですが、兄が亡くなる前に施設に相談してくれたようで、住民票を施設に移すことにしました。そうすると、役所からの介護保険や健康保険に関する重要書類が全て施設に届きます。施設の方はそれを開封せず、私のところに転送してくれるんです。
そして、保険証など施設で必要なものは、私がまた施設に送り返す。この仕組みを提案し、快く引き受けてくださったおかげで、遠方に住んでいても手続きが滞ることなく、本当に助かっています。こちらの事情を汲んで、一緒に一番良い方法を考えてくれる姿勢がとてもありがたかったです。
家族の負担を軽くする、継続的な改善姿勢
入居して8年になりますが、その間に運営会社が変わりました。普通なら少し不安になるところですが、ここは全くそんなことはなく、むしろ家族の負担を減らすための改善を続けてくれています。
その代表例が「預かり金」制度の廃止です。以前は、現金がなくなると施設まで預けに行かなければなりませんでした。兄が生きていた頃はまだ良かったのですが、私が横浜から行くとなると、やはり少し大変です。それが月々の利用料との合算請求に変わったことで、その手間が一切なくなりました。ちょうど私が担当を引き継ぐタイミングでの変更だったので、本当にありがたかったですね。このように、常に利用者や家族の視点に立って運営方法を見直してくれる姿勢には、深い信頼感を覚えます。