要支援でも安心して暮らせる、自立を尊重した環境
父の介護の経験から、介護施設探しには慣れているつもりでしたが、「要支援」という区分がこれほど選択肢を狭めるとは思いませんでした。そんな中で、母を受け入れてくださったことが、何よりも一番の決め手であり、感謝している点です。当初は看護師が常駐する介護付き有料老人ホームも検討しましたが、まだ自分で歩ける母にとっては、プライバシーが守られる個室で、自立を尊重してくれるこの住宅型のスタイルが合っていたのだと、今では確信しています。
本人の「やりたくない」という気持ちを尊重してくれる安心感
母は集団でのレクリエーションやデイサービスが少し苦手です。施設側は、「こんなプログラムもありますよ」と優しく提案はしてくださいますが、決して無理強いはしません。本人の「行きたくない」という気持ちをきちんと受け止め、尊重してくださるからこそ、母もストレスなく、自分のペースで穏やかな毎日を送れているのだと思います。施設での生活がすべてではなく、私が買い物や外食に連れ出すといった、これまでの生活に近い関わりを続けられるのも、施設の理解があるからこそです。
家族への密な連絡と、いざという時の柔軟な対応力
何かあればすぐに私の携帯電話に連絡をいただける体制が整っているため、離れて暮らしていても常に安心感があります。先日、母がめまいを訴えた時も、職員の方々がすぐに部屋で休めるよう食事を運んでくれたり、検温してくれたりと、マニュアル通りではない、温かく柔軟な対応をしてくださいました。
また、月1回のケアマネージャーさんとの面談で、こちらの家庭の状況の変化を相談すると、すぐにヘルパーさんを紹介してくださるなど、親身になって解決策を探してくれます。この「いつでも相談できる」という信頼関係が、私たちの大きな支えになっています。