無理強いしないケアと、穏やかな生活環境
何よりも、薬に頼るのではなく、本人の気持ちを尊重しながら「無理強いしない」という方針を貫いてくれることがありがたいです。エレベーターの前で待っている母に対しても、スタッフの方がお話をしながら、母の気持ちが落ち着くのを待ってくれる。その丁寧な対応に、いつも感謝しています。
施設自体が広く明るいので、閉鎖的な感じが少ないのも良い点です。季節のイベントが多いですし、スタッフの方と中庭を散歩したり、入居者同士でお茶をする時間が設けられていたりと、穏やかに過ごせるような配慮を感じます。
性格を理解した上での、絶妙な距離感
母には、心を許した一人の人にだけ頼ってしまう、という性格的な癖があります。それをスタッフの方々がよく理解してくださっていて、「あまり近づきすぎないようにしています」と、特定のスタッフに負担が偏らないよう、絶妙な距離感で見守ってくれているんです。
マニュアル通りの対応ではなく、母という一人の人間をきちんと見て、考えてくれている。その個別性の高いケアのおかげで、母は多くのスタッフの方と、穏やかな関係を築けているように思います。
「施設では出来ないこと」への柔軟な代替案
骨折後、施設で出来るリハビリには限りがありました。そのことを相談すると、ケアマネージャーさんがすぐに代替案を探してくださり、外部から訪問してくれる鍼灸師の方を手配してくれたんです。
「人が違うと嫌がるので」と母の性格を伝えたところ、「同じ人が毎回来るようにします」と、そこまで配慮していただけました。おかげで母も週2回、筋力トレーニングや歩行訓練を続けています。「施設だから出来ない」で終わらせず、一緒に方法を考えてくれる。その姿勢が本当に心強かったです。