入居前はどのような状況でしたか?
父は母と二人で暮らしていました。認知症の症状があり、歩行器を使って歩けるのですが、ふらっと外に出て行ってしまい、家の周りではあるものの、なかなか帰ってこないことがありました。そうなると実家では農業もやっていたいのですが母は何もできなくなってしまいます。また、夜中に何度も目を覚ますため、母が一人で介護をするのは日に日に大変になっていきました。行っちゃダメだと言い聞かせても父が全然聞かなくて、行っちゃうような感じだったんですよね。
施設探しを始めたきっかけは何ですか?
私たち姉妹は、みんな車で40~50分のところに住んでいて、それぞれ仕事もありました。それでも交代で実家に泊まりに行って様子を見ていたのですが、行くたびに母が痩せていくのが分かりました。「夜中に何度も起きて大変だった」という話を聞くたびに、このままでは母が倒れてしまうと感じていました。
母が会うたびに体重が落ちていくのを見て、私たち姉妹は「お金を払ってでも施設にお願いしよう」と決めたんです。
最初は地域の老健施設などを探したのですが、どこも待機者が多く、すぐに入れる状況ではありませんでした。その時に初めて、希望してもすぐには入れないという現実を知りました。そこで、有料老人ホームならすぐに入れるかもしれないと考え、探し始めました。
入居決断時に葛藤や罪悪感はありましたか?
母も父とはとても仲が良かったので、やっぱり体力的な限界を感じてはいても、葛藤はあったと思います。父には、分かる時と分からない時の波があったので、半ば騙すような形になってしまったんですけど、「お母さんが親戚の家に行かなきゃいけなくてしばらく留守にするから、帰ってくるまでここに泊まっていてくれ」と言い聞かせて、無理やり連れて行くようなところはありました。
見学時、施設に対する不安はありましたか?
グループホームも2つほど見学に行ったんです。ただ、グループホームにいらっしゃる方は穏やかな方が多い印象で、うちの父は認知症の症状で少し気性が激しくなり、怒鳴ったりすることがあったので、そのお話をすると少し難色を示されるような雰囲気を感じました。
その点、桜ガーデン茅野さんを見学した際には、父の状況をお伝えしても「大丈夫ですよ」と言ってくださったんです。その一言で、ここなら父を預けてもいいかもしれない、と感じました。