入居後の変化
入居後、母の身体状況は大きく変わりました。入居直後に3週間ほど体調を崩したこともあり、以前は歩けていたのが、完全に車椅子での生活になってしまったのです。「大人の学校」という学びの場で「暇にならなくていいな」と思って入居の決め手としたのですが、そういった場への参加も難しくなってしまいました。
一方で、現場の介護士さんの中には本当に良い方もいらっしゃいましたので、退去を考える際には「どうしようかな」とすごく迷ったのも事実です。問題は個々のスタッフさんではなく、あくまで施設の運営方針にありました。
結果として、私自身の負担は増えました。洗濯の制限により、週に2、3回は私が施設と家を往復して、母の衣類を洗濯する生活になりました。
見学時の不安は解消したか
見学の時点では、特に不安はありませんでした。むしろ、「大人の学校」という取り組みにとても魅力を感じて、「ここなら良いかもしれない」と期待していたくらいです。 ただ、今となって思うのは、「入ってみないと分からない」ということ。見学の時には施設の良い面しか見えず、まさか後からあんな問題が起きるとは想像もしていませんでした。