入居前はどのような状況でしたか?
入居する前、母は一人で暮らしていました。年齢のこともあって、だんだん「自分で何かするのも大変」という状態になってきていて。転んだりすることもありましたし、特に火の元は心配でした。
それと、毎年のように夏が暑くなるのに、エアコンをつけるのには抵抗があるみたいで。私たちが心配して「ちゃんと冷房つけて寝てて」と口うるさく言うのが、母にとっては面倒くさくなっていたんだと思います。
施設探しを始めたきっかけは何ですか?
そんな時に、母の方から「自分で何かするのも大変だから、施設入ろうかな」って言ってくれたのが、探し始めた直接のきっかけです。私たち家族が無理やり、というよりは、本人が「入りたいわ」みたいな感じで言われたので、じゃあ探そうかということになりました。
ただ、探し始めてみたらやっぱりなかなか空きがなくて。それに一番は予算の問題で、合うところが全然見つからなくて。結局、今の施設に決まるまで半年ぐらい探しました。
入居決断時に葛藤や罪悪感はありましたか?
母が自分から言い出してくれたこともあって、施設に入れることへの葛藤とか、罪悪感みたいなものは特にありませんでした。一人暮らしでしたし、母の方が自分からいろいろやるのめんどくさいしという状況だったので、スムーズに決断できたと思います。
見学時、施設に対する不安はありましたか?
見学に行くときは、やっぱり施設の詳しいことなんて全然わからないので、漠然とした不安はありました。最初はちょっとね、職員の方もどういう人かもよく、あんまりわからないですし、どんな生活になるのか、全く想像がつかない状態でしたね。