入居前はどのような状況でしたか?
母が89歳の頃の話です。もともとはケアハウスで暮らしていましたが、圧迫骨折で入院したことをきっかけに認知症が急速に進行してしまいました。
夜中に眠らず歩き回ったり、私のことと私の息子のことを見間違えたりするようになり、骨折の影響で自力で歩くこともできず、車椅子での生活を余儀なくされました。遠方での出来事だったため、私自身もどうすれば良いか途方に暮れていたのを覚えています。
施設探しを始めたきっかけは何ですか?
病院に入院していた母の主治医から、「ご家族が東京から通い続けるのは大変でしょうから、お近くに呼び寄せた方が良いですよ」とアドバイスをいただいたのが、施設探しを始めた直接のきっかけです。
母の状態も急激に悪化していたため、すぐにでも受け入れてくれる場所を探さなければならず、入居する2ヶ月ほど前から慌てて探し始めました。
入居決断時に葛藤や罪悪感はありましたか?
正直なところ、当時は母の体調がどんどん悪くなっていく状況でしたので、入居を決断することへの葛藤や罪悪感を感じる余裕すらありませんでした。
施設に関する知識もほとんどなく、比較検討するというよりは、とにかく早く母を受け入れてくれる場所を見つけなければ、という一心でした。
見学時、施設に対する不安はありましたか?
そもそも介護施設がどういうものなのか、相場観なども全く分かっていませんでした。とにかく急いで入居先を決めなければならない状況だったので、不安を感じるというよりも、選択の余地なく決めたというのが正直なところです。
希望を言えるような立場でもなかったため、見学の際に施設の良し悪しを判断することもできず、特に不安に思った点や、気になる点はありませんでした。