入居前はどのような状況でしたか?
もともと父は一人暮らしをしていたんですが、自分でサービス付き高齢者向け住宅を探して、そこでの生活を始めていました。なので前の施設は私たちは関与していないんです。父自身が腰を悪くしたりしたことで、一人暮らしが心配になって動いたんだと思うんですけども。ただ、しばらくして車椅子での生活が中心になってきて、トイレも一人では難しくなってしまいました。サ高住は、基本的にはご自身で自立した生活を送る方向けの場所なので、一人での生活がなかなか厳しくなっていったんですね。
施設探しを始めたきっかけは何ですか?
最終的には、そのサ高住のほうから「こちらでの生活はもう難しい状況です」という連絡がありまして。それが次の施設を探す直接のきっかけになりました。父の状態に合った、もう少しケアがしっかりしているところを探さなければ、ということになりました。
入居決断時に葛藤や罪悪感はありましたか?
前の施設が父の状態に合わなくなった、という明確な理由があったので、次の施設を探すことに対しての葛藤とか、罪悪感みたいな、そういったのは一切なかったですね。「次は父の身体の状態にちゃんと合った場所を探さないとな」という気持ちでした。
見学時、施設に対する不安はありましたか?
探し始めたのがコロナ禍だったので、正直、十分な見学ができなかったという不安はありました。本来なら食事を試食させてもらったりとか、そういうのがあったら嬉しかったんですけど、そういったものはやっぱり一切なかったので。限られた情報で判断しなくてはならない、というのはやはり心配でしたね。