入居後の変化
入居した当初は、母も落ち着いて過ごせていたと思います。自宅での転倒の心配もなくなり、私たち家族も安心して任せられると感じていました。サ高住なので、ある程度自分のことは自分でするという形でしたが、見守りもありました。
しかし、しばらくして母の認知症が少しずつ進んできたんです。最初は、なんだかテレビを見ていない時間が増えたな、という些細な変化でした。後から思うと、その頃からテレビのリモコンの操作が難しくなってきていたのかもしれません。
だんだんと、お洗濯が自分でできなくなってきたり、特に困ったのがエアコンのリモコン操作です。以前は電話で『お母さん、青いボタンを押して』と伝えれば操作できたのですが、それも徐々に難しくなってしまって。夏なのに暖房がついていたり、逆にエアコンがつけっぱなしになってしまったりということがあり、心配事が増えていきました。