SNSでの発信で、会えない日の様子も手に取るようにわかる
本当にありがたいなと感じているのが、施設のインスタグラムがあることです。私たちは少し離れたところに住んでいるので毎日は会えません。だから、インスタを見てイベントの写真が載っていると、「あ、母が写ってた!」みたいに見つけられるんです。ラーメンのイベントの写真が載っていた時も、「元気にご飯食べてるね、今日はラーメンなんだ」って。会えない日の様子がわかるので、私はそれで本当に安心しています。
それに、少し遠くに住んでいる姉が電話で色々聞きたいことがあって連絡した時も丁寧に対応してくださいますし、以前「母の日にお花を送ってもいいですか?」とお願いした時も、快く「いいですよ」と言ってくださって。私が行った時には少しずつ枯れたお花を片付けてくれていたり、本当に細やかに対応してくださるので助かっています。
「さすがプロだな」と実感する、本人の気持ちに寄り添うケア
最近の母はベッドから動けなくなって、おむつを使っています。この間、私がお見舞いに行った時、スタッフの方がおむつ交換に来てくださったんです。その時、母に「トイレに行きましょう」って声をかけても、母は「さっき行ったからいいわ」と。私だったら、たぶん「もう、いい加減にしてよ!」って強く言っちゃうと思うんですよ、やっぱり娘なので。でも、そのスタッフさんは「でも、とりあえず行ってきましょうよ」って、すごく上手く導いてくれるんです。その様子を見て、やっぱりプロは違うんだなってすごい感じました。
本人の「やりたい」という気持ちを大切にしてくれる
母がお世話になっている施設はデイサービスが併設されているのですが、デイサービスがお休みの日もあるんです。そういう日はお部屋で過ごすことになるのですが、施設の方が気にかけてくださって。クリスマス会だとか、外部からボランティアの方が音楽を演奏しに来てくれる時なんかに、「お母様がギターを弾きたいと言っているので、呼んでもいいですか」と声をかけてくれたことがありました。ただ決められたことをやってもらうだけじゃなくて、本人の「やりたい」という気持ちをちゃんと汲んで、参加させてくれるんだな、というのがすごく嬉しかったですね。