施設探しを始めたきっかけ
もともと母は父と一緒に自宅で暮らしていました。私は1年ほど前から、父の負担を考えて施設にお願いした方が良いのではと伝えていたのですが、父はなかなか首を縦に振ってくれませんでした。おそらく、母の認知症を認めたくなかったのだと思います。ですが、いよいよ父も体力的に限界を感じたのか、施設を探してくれないかと私に言ってきたのが、本格的に施設を探し始めたきっかけです。
入居決断時の葛藤・罪悪感
私自身は、以前祖母も施設でお世話になっていた経験がありました。その様子を見ていて、介護の知識がない家族が無理をしてお世話をするよりも、専門的な知識や経験を持つプロの方にお願いする方が、母にとっても穏やかに過ごせるのではないかと考えていました。ですから、施設にお願いすることへの抵抗や罪悪感のようなものは特にありませんでしたね。むしろ、家族みんなの気持ちの安定にも繋がると思っていました。24時間体制での介護は、本当に大変なことですから。