最後の瞬間まで尊厳を守り抜く、心温まる看取りケア
最も心に残っているのは、やはり看取りのケアの素晴らしさです。母の意識が遠のいてからも、スタッフの方々は普段着に着替えさせてくれ、下の世話も丁寧にしてくださいました。私が「屋上で富士山を見せてあげたい」と言えば、一緒に車椅子を押して連れ出してくれました。亡くなる数時間前も、温かいペットボトルで足を温め、絶えず話しかけてくれて...信じられないぐらい心のこもったケアでした。
病院での事務的な対応とは全く違う、一人の人間としての尊厳を最期の瞬間まで守ってくれた、温かい介護でした。おかげで母は穏やかに旅立つことができ、家族も後悔なく見送ることができました。
入居者だけでなく、家族の心にも寄り添う細やかな配慮
スタッフの方々は、母だけでなく、付き添う私のことまで常に気遣ってくださいました。延命治療で悩んでいた時には、施設長さんがご自身の経験から的確なアドバイスをくださり、私の決断を後押ししてくれました。母に付き添っていた1週間は、私にも丁寧に声がけをしてくださったり、「ご自宅にお風呂に入りに帰っても大丈夫ですよ」と言ってくださったりと、私の体調まで心配してくださったんです。
母が亡くなった後、遺体を運び出す際も、他の入居者の方々の目に触れないようにと、パネルでさりげなく隠してくださるなど、その配慮の深さには本当に驚きました。家族の心にまで寄り添ってくれる姿勢に、何度も救われました。
レストランのような、彩り豊かで美味しい食事
食事面についても、かなり助けられました。母が病状の悪化で食事が摂れなくなってきた時には、栄養士さんが「何か食べられそうなもの、好きなものはありますか?リクエストがあれば何でも作りますよ」と、毎日のように声をかけてくださいました。
また、ご年配の方向けのお食事(例えば宅配のお弁当など)はワンパターンになりがちですが、グラタンだったりオムライスだったり...和食、洋食、中華と日々バラエティに富んでいました。色味も鮮やかで、見た目からも食欲がそそられるような、レストランで出てくるようなお料理でした。
母が食べきれなかったものを少しいただいたことがありますが、本当に美味しかったです。
ホテルを思わせる、清潔で充実した設備
施設全体がホテルのように綺麗で、設備も非常に充実していました。特に印象的だったのはお風呂です。機械浴ができる場所のほかに、広々とした共同浴場が3つほどあり、どれも清潔感にあふれていました。
また、介護施設にありがちな、廊下に漂う不快な臭いなども一切なく、常に快適な環境が保たれていたのも素晴らしい点でした。
全スタッフに浸透した、質の高いホスピタリティ
「特定の誰か」というわけではなく、スタッフの皆さん全員の対応が本当に素晴らしかったです。言葉遣いは常に丁寧で、入居者一人ひとりに対して本当に敬意を持って接してくださっていたと思います。
夜間もただ見回るだけでなく、何度も様子を見に来ては優しく声をかけてくださるなど、そのきめ細かさには頭が下がります。
おそらく、マニュアルが教育体制がしっかりされているのはないでしょうか。そう思うぐらい、端から端まで完璧な対応ばかりでした。