入居前はどのような状況でしたか?
入居当時68歳だった姉は、要介護1の認定を受け、一人で暮らしていました。
認知症の症状から記憶がおぼつかなくなり、移動には車椅子が必要な状態でした。常に医療的なケアが必要というわけではありませんでしたが、離れて暮らす弟として、何かあった時にすぐ対応できないことへの不安は常にありました。
日々の生活のこと、特に食事の準備や体調管理など、一人でどこまでできているのか、心配が尽きない毎日でした。
施設探しを始めたきっかけは何ですか?
日に日に、姉が一人で安全に暮らしていくことへの限界を感じ始めたのが、施設探しを始めた直接のきっかけです。
特に、もしもの時のことを考えると、24時間誰かの目が行き届く環境が必要だと痛感しました。私自身も仕事があるため、毎日様子を見に行くことはできません。
このままではお互いにとって良くない状況になってしまうかもしれない、という思いから、専門家の力を借りることを決断し、具体的に施設を探し始めました。
入居決断時に葛藤や罪悪感はありましたか?
正直なところ、施設への入居を決断する際には大きな葛藤がありました。姉を施設に入れるということに対して、どこか申し訳ないような、家族としてやるべきことを放棄しているような気持ちがなかったわけではありません。
ですが、それ以上に「このまま一人で生活させて、もし何かあったら」という不安の方がはるかに大きかったのです。「全てを預ける」という言葉には少し寂しい響きもありますが、姉の安全と穏やかな生活のためには最善の選択だと信じて、決断に至りました。
見学時、施設に対する不安はありましたか?
施設見学の際に、特に不安や気になる点はありませんでした。スタッフの方々も親切に対応してくれましたし、施設内も清潔で落ち着いた雰囲気でした。
他の方からは、個室にトイレがなくて共同なのが気になった、という話も聞きますが、こちらの施設は各部屋にトイレが完備されていたので、プライバシーの面でも安心できました。
食事についても、後から姉本人から「美味しい」と聞いているので、見学時に抱いた良い印象のままでした。