妹の経験が光った、見学時の「清潔感」という着眼点
施設探しを始めた当初、私たちは何ヶ所か見学に足を運びました。先ほども言った通り、私は初めての経験だったので、どこを見ても「こんなものなのかな」という感想しか持てませんでした。
その中で「にじの家」さんに決めた大きな理由の一つが、見学した際の「清潔感」です。施設の中は隅々まで掃除が行き届いており、不快に感じるような場所は一つもありませんでした。この重要なポイントに気づけたのは、間違いなく妹のおかげです。
妹が以前、色々な施設を見て回っていた経験が、ここで大きな力を発揮しました。比較対象を知っていたからこそ、「にじの家」さんの清潔さや管理体制の良さを客観的に評価できたのだと思います。妹も「ここなら良いんじゃない?」と納得した様子でした。「見た中では一番良い」という意見が一致したこの「最初の印象の良さ」が、私たちの大きな安心材料となりました。
半年間、親身に寄り添ってくれた担当者の存在
もう一つの理由は、ケアスル介護の担当者である小泉さんの存在と、自宅からのアクセスの良さです。
私たちの施設探しは、母が入退院を繰り返したため、結果的に半年という長い期間を要しました。先の見通しが全く立たない、そんな不安定な状況でも、小泉さんは見放すことなく、ずっとサポートを続けてくれました。
「お母様のご様子、いかがですか?」「空き状況、また確認しておきますね」と、定期的に連絡をくださり、私たちのことを気にかけてくれているのが伝わってきました。こちらも、いつ退院できるか分からない中で、「とりあえず、一番印象の良かった『にじの家』さんにしようか。家も近いし」という希望を、小泉さんには伝えていました。
この「家から近い」という立地条件は、今となっては非常に重要だったと感じています。何かあればすぐに駆けつけられますし、面会に行く際の心理的な負担が格段に軽いです。
そして、今年の3月にいよいよ退院が決まったとき、半年間ずっと気にかけてくれていた小泉さんから「今なら行けますよ!」と連絡をもらえた時の安堵感は、今でも忘れられません。この根気強いサポートがなければ、私たちはもっと不安な気持ちで施設探しを続けていたでしょう。最高のタイミングで入居できたのは、小泉さんが親身に寄り添ってくれたおかげに他なりません。
毎週の面会で感じる、スタッフの方々の温かい眼差し
最後の決め手は、やはり「人」の部分です。母が入居してから、私たちはほぼ毎週、面会に行っています。その度に、スタッフの方々が母の様子を本当に細かく、丁寧に教えてくれるんです。
「今日は食事、全部残さずに召し上がりましたよ」とか、「今日はちょっと食欲がなかったみたいですね」といったように。正直、母自身に食事のことを聞いても「食べたのはあんまり覚えてへんから」という調子で、美味しかったのかどうかすら分からないんです(笑)。だからこそ、こうしてスタッフの方から日々の具体的な様子を報告してもらえるのは、本当にありがたいことです。
面会に行くたびにスタッフの方々と顔を合わせますが、嫌な感じのする方は一人もいません。みなさんとても感じが良く、母に親身に接してくれているのが伝わってきます。
もちろん、他の施設と細かく比較したわけではないので、「ここの対応が普通なのか、もっと良い施設があるのか、それとも相場より劣るのか」と聞かれると、正直分かりません。ですが、少なくとも今の時点で、スタッフの方々の対応に不満や不安を感じたことは一度もなく、大切な母を安心して預けられる。この感覚が、私たち家族にとっては何より代えがたいものだと感じています。