入居前の状況
以前は、母と叔父が私の家のすぐ隣のマンションで二人で暮らしており、私が仕事の合間を縫って買い物や病院の送迎など、身の回りの世話をしていました。週に2、3回デイサービスにも通っていたんです。
施設探しを始めたきっかけ
でもある時、叔父が体調を崩し、コロナにも感染していることがわかりました。手術と療養で二つの病院に入院したのですが、その間にだんだんと記憶が曖昧になってきてしまって…。退院の期限も迫る中、自宅で介護するのはもう難しいと感じ始めました。叔父は私の1.5倍くらいの体重がありますし、以前お風呂場で倒れて救急車を呼んだ経験もあったので、体力的に限界でした。私自身も仕事をしていましたし、私が参っちゃいそうという状況だったんです。
入居決断時の葛藤・罪悪感
もちろん、施設に預けることには葛藤がありました。母のこともですし、特に叔父は私にとって第二の父親のような存在でしたから、離れて暮らすことになるのは本当に寂しかったです。「なんとかこのまま自宅で見られないかな」「訪問入浴介護を増やそうかな」と色々考えました。施設が決まって、叔父と母が暮らしていた部屋が空っぽになった時は、胸にぽっかり穴が開いたようでした。
でも、自分の体のこと、これからの生活のことを考えると、専門の方にお願いするのが最善だと。今は、母も叔父も施設での生活に納得してくれていると思いますし、私も「そうしてもらってよかったな」と心から思っています。
見学時の施設に対する不安
施設は5箇所ほど見学しました。中には、スーツ姿でネクタイを締めたまま、事務的なお話しかしてくださらない施設もありました。また、ご夫婦で運営されているところでは、入居の申し込み書類がなかなか出てこず、「とりあえず白い紙に書いてください」と言われるなど、お手続きの面で少し不安を感じる施設もあり、本当に色々でしたね。