まるで本当の家族みたい。温かくてアットホームな雰囲気
ここの一番いいところは、何と言ってもアットホームな雰囲気ですね。スタッフさんが本当にいい人ばっかりで、みんなが優しい。まるで一つの大きな家族みたいな感じですわ。
だから、うちらも気軽に顔を見に行けるんです。本当は事前に連絡しないといけないんでしょうけど、ふらっと立ち寄って、10分か15分母と話して帰る、なんてことがあっても「どうぞどうぞ」と快く迎えてくれる。この柔軟さが本当にありがたいです。
いつからか、母に会いに行くというより「スタッフさんに会いに行く」みたいな感覚になっているかもしれません。顔を出せば「お母さん、最近はこんな様子ですよ」と気さくに教えてくれる。こちらも「たまには」とジュースやお菓子を持って行くと、本当に喜んでくれて。そういう何気ないやり取りができるから、何でも相談できるし、心から信頼してお任せできるんです。
面白いのが、母にあだ名がついたんです。レクリエーションに誘われた時に発した言葉がきっかけみたいで。そんなふうに、一人ひとりの性格をわかった上で冗談を言い合えるくらい、わきあいあいとやっている。本当にいいところでお世話になっているなと感謝しています。
施設の中ですべてが完結する、家族の負担が軽くなるサポート
生活のサポート体制が充実している点も、本当に助かっています。
特にありがたいのが、病院関係ですね。歯医者さんなんかも、施設まで来てもらえるんです。髪の毛のカットも施設に来てやってくれる。以前は家族が付き添ってあちこち連れて行くのが当たり前でしたが、その必要がなくなりました。施設の中ですべて済むというのは、家族の負担を大きく減らしてくれました。
だから、私たちの役割はとてもシンプルです。何か足りないものがあれば「こういうものが欲しいです」と連絡が来るので、それを持って行くだけ。介護の専門的な部分はすべてプロにお任せして、私たちは純粋に家族として、母との時間を穏やかに楽しむことに集中できています。
「役割」が母の笑顔を増やす。家では見られなかった一面
入居してからの母を見ていると、日々の生活の中に「役割」が生まれたことが、とても良い影響を与えていると感じます。
本人が「手伝っとる」と言っていたんですが、どうやら折り紙でゴミ箱を作ったりしているみたいで。スタッフさんたちも「作ってくれるもんで、助かるわー」と言ってくれるそうなんです。誰かの役に立っている、自分が必要とされている、という実感が嬉しいんでしょうね。家ではなかなか見られなかった、生き生きとした表情をしています。
施設では、母もコミュニティの一員として、自分の得意なことで貢献できる場面がある。この「役割」が、母の意欲や笑顔を引き出してくれているのは間違いありません。