クランコート堺
に92歳・男性・要介護1で入居していた方の退去理由インタビュー

父はもともと孫と一緒に暮らしていました。それまではデイサービスなども利用して生活をしていましたが、入院することになり、病院を退院にあたり、自宅での生活に戻るのは少し難しい状況になったんです。

病院からの退院が、本格的に施設を探す直接のきっかけになりました。

本音を言えば、もちろん住み慣れた家で見てあげられたら一番良いな、という気持ちはありました。ただ、現実的に考えるとなかなか難しく、プロの方にお任せすることも考えなければならないと感じていました。

昨年入居したのですが、正直なところ、施設での生活にようやく慣れていけるかな、というタイミングで亡くなってしまいました。もっと施設での生活を楽しんでもらいたかった、という気持ちはありますが、穏やかに過ごしてくれていたと思います。

入居から数ヶ月後に亡くなりました。 慣れるまでの間にいなくなってしまったので、これからだったのに、という思いはあります。ですが、父も高齢でしたし、最期の時間を穏やかに過ごせる場所があったこと、それだけでも良かったのかな、と今は感じています。

コロナ禍ということもあり、面会については心配していました。でも、こちらの施設はかなり柔軟に対応してくださったのが本当にありがたかったです。私も仕事をしているので、「面会は何時から何時まで」と厳格に決められていると、会いに行く時間を作るのが難しいこともあります。ですが、ここは事前に一本連絡を入れれば「今日でも大丈夫ですよ」と言ってくださるような対応で。そのおかげで、父の部屋でゆっくりと一緒に過ごす時間を作ることができました。こちらの都合に合わせて会えるというのは、本当に助かりました。

見学に伺った際、職員の方々がとてもラフな感じで、堅苦しくない雰囲気がいいな、と感じたのがこの施設に決めた理由の一つです。入居してからもその印象は変わらず、私たちの話に耳を傾けてくださったり、「こうしてほしい」という要望も親身に聞いてくださったりしたと思います。

特にないですね。

この度は貴重なお話をお聞かせいただき、誠にありがとうございました。短い期間であったとのことですが、柔軟な面会対応など、施設での日々がお父様とご家族にとって少しでも心穏やかな時間であったならと、お話から感じ入りました。大変な時期にも関わらず、当時の心境を丁寧にお話しくださったことに、心より感謝申し上げます。