家族の「こうしてあげたい」という願いを叶えようとする姿勢
「ジュースだけでも飲ませてあげたい」という息子の願いを伝えたところ、すぐに訪問の歯医者さんや言語聴覚士さんを手配し、嚥下訓練を始めてくださいました。私たち家族も、安全な食べさせ方を直接指導していただき、ほんの少しですがゼリーなどを父の口に運んであげることができたのは、忘れられない思い出です。他にも「お風呂が好きだ」と伝えれば入れる方法を模索してくれたり、家族の希望に真摯に向き合い、なんとか実現しようと動いてくださる姿勢に、何度も救われました。
いつでも自由に会いに行ける、開かれた環境
面会が完全に自由だったことは、私たち家族にとって何よりありがたいことでした。時間や曜日の制限なく、いつでも父の顔を見に行くことができましたし、母は朝から晩まで父のそばに付き添い、一緒に大相撲見たり、何にも興味ないドラマを一緒にテレビで見たりとか、自宅にいた頃と変わらない時間を過ごすことができました。外出や外泊も自由だったので、すごく良かったです。
一人ひとりの状態に合わせたリハビリとアクティビティ
父はほとんど車椅子での生活でしたが、リハビリの先生が部屋まで来てくださり、本人のペースに合わせて根気強く関わってくださいました。上手に励ましながら進めてくれたおかげで、父も嫌がらずに取り組み、少しずつ歩けるようになったのは大きな喜びでした。また、施設全体の行事でも、父ができることは限られていましたが、その中で楽しめる役割を考えて参加させてくださり、本人が喜んでいる姿を見られたのも良かったです。
専門職の家族も認める、手厚い身体的ケア
父は寝たきりの時間が長かったのですが、床ずれができないよう、スタッフの方々が本当に丁寧にケアしてくださいました。看護師である娘が見ても「ここまでしっかり見てくれる施設はすごい」と言うほど、専門的な視点からも信頼できるケアだったと思います。鼻チューブからの栄養やたんの吸引など、医療的なケアが必要な父を、安心して預けることができました。