入居前の状況
母は一人暮らしでしたが、だんだんと食事の準備が難しくなったり、買い物に行ってもちゃんとしたものが買えなくなってきたりしていました。特に心配だったのは、夏場に気温が35度を超えるような日でも冷房をつけず、雨戸も閉め切っていることがあったことです。「このままでは熱中症で倒れてしまうかもしれない、冬場は火事も心配だ」と強く感じ、施設への入居を考え始めました。
施設探しを始めたきっかけ
一番のきっかけは、やはり熱中症のリスクです。「熱中症で死んでしまうくらいなら、施設に入った方が安全だ」という思いが強くなりました。
入居決断時の葛藤・罪悪感
私自身には、施設に預けることへの葛藤や罪悪感は全くありませんでした。むしろ、このまま自宅で一人でいさせる方が危険だと感じていたので、「これで安心できる」「安全な場所で過ごせる」という気持ちの方が大きかったです。「これで死なないだろう」と。
ただ、母本人は施設に行くことにはずっと抵抗があり、入居後も半年くらいは「家に帰りたい、帰りたい」と言い続けていました。