施設探しを始めたきっかけ
もともと父と母は二人で暮らしていましたが、父が入院することになり、アルツハイマー型認知症の母を一人にしておくわけにはいかない…というのが施設探しを始めたきっかけです。
当時は私も知識が乏しく、とにかく早く母が安心して暮らせる場所を見つけなければと、少し切羽詰まった状態でいました。「今なら申し込めますよ」なんて言われると、焦ってしまうんですよね。今思えば、本当に時間かけて探した方がいいよって、そして何回も見学に行った方がいいと、過去の自分に伝えたいです。
見学時の施設に対する不安
いくつかの施設を見学する中で、今回お世話になった施設にも見学に行きました。ただ、今振り返って「私のミスだったな」と一番に思うのは、見学の時に現場の職員さんと全くお話ができなかったことです。
他の施設では、施設長さんが自ら案内してくれて、現場の雰囲気や働いている方々の様子を知ることができました。でも、その施設で対応してくださったのは、本社の相談員の方だったんです。もちろん、会社の運営方針などのお話はとても丁寧で、お話も上手だったので、その時は納得してしまいました。
でも、実際に母がお世話になるのは、現場で働いている職員の方々です。その方たちがどんな雰囲気で、どんなふうに利用者さんと接しているのかを、自分の目で見て、直接お話を聞くべきでした。後から考えれば当たり前のことなのですが、焦っていた当時はそこまで考えが至らなかったのです。