見た目も器も美しい、食べる喜びを考えた食事
母は刻み食なんですが、ここの食事は本当にすごいですよ。ただ刻んだものを出すんじゃなくて、例えば人参なら人参の形というように、一つひとつのおかずを元の料理の姿にきれいに盛り付け直してあるんです。そして何より、器がプラスチックではなく、落としたら割れてしまう「瀬戸物」なんです。食べる楽しみをちゃんと感じられるように、という工夫がすごいですね。毎月毎月、特別メニューが出るのも楽しみの一つです。
本人の「やりたい」を引き出す、多彩なアクティビティ
フラワーアレンジメントやお習字といった屋内での活動はもちろん、クリスマスにはピアノコンサートが開かれたり、季節ごとにお花見や初詣、時には夜景ツアーや買い物ツアーまで企画して、車椅子でも色々な場所に連れ出してくれるんです。 見学の時に、近くに池のある公園があって環境がいいなとは思っていましたが、まさか施設の裏手にあって、母がそこへスケッチに連れて行ってもらえるとは、入居するまで知りませんでした。「スケッチに連れて行ってもらったのよ」と、描いた絵を嬉しそうに見せてくれた時は、本当にここにして良かったと思いました。本人は忘れてしまうかもしれない。でも、その時その時で「楽しい」と思ってくれるなら、それでいいんです。
生活感なく過ごせる、充実した部屋と共用スペース
部屋は日当たりが良くて、明るいですよ。備え付けで、テーブルと引き出し、椅子とライティングテーブル、それにクローゼットが2つもあって収納も十分です。細々したものは、自分で用意した透明なケースに入れてクローゼットにしまえば、ピタッと扉が閉じて、部屋の中は入居した時のままのようにスッキリしています。 1階には美容室もあって、予約が入っている時に美容師さんがやってきて開いてくれるんですよ。鏡が2つと洗髪台もあって本格的。だから皆さん、いつも綺麗にされています。
家族の安心と利便性を考えた、細やかな連携
家族専用のサイトがあるんです。家族専用のユーザーIDとパスワードを入れないと見れない、鍵がかかってるサイトで、普段の楽しんでる姿を写真で見せてくれるんですよ。一生懸命お習字をしている様子とかを見ると、「こんなに真剣になるんやな」って嬉しくなります。
面会も、コロナの時は15分だけとか厳しかったですけど、今はだいぶ緩やかになりました。面会はお部屋の中も入れますけれども、各階にあるリビングルームを使わせてもらえるんです。そこでケーキなんかを差し入れて、施設のコーヒーを注文して、ケーキ皿とフォークも貸していただいて。母と一緒にお茶をしながら、ゆっくりおしゃべりして帰ってくる、そんな穏やかな時間を過ごせることが嬉しいですね。
「ここまで見てくれるか」という安心感と清潔感
見学の時に驚いた排水溝の裏側もそうですが、お風呂は入居者さん一人ひとり、毎回お湯を入れ替えて掃除してから次の方、というのを徹底されています。介護士さんからしたらきっと手間なんでしょうけど、それを当たり前にやってくださる。入浴中も介護士さんがずっとおしゃべりしながら様子を見てくださるのも、本当にありがたいです。24時間常駐で、医療面でも安心してお任せできています。
立地は、泉北高速鉄道の泉ヶ丘という駅からタクシーかバスで5分くらいです。私たちは車で行くんですけれども、車でも問題なく行けます。
費用は、検討した中では一番お高かったんです。でも、安いところを選んで、後から「これはオプションです」「あれは別料金です」と追加されていくより、最初から全部含まれている方がいいと思いました。この満足度は、当初の費用の印象を凌駕するものがありますよ。母が老後のために用意していた費用を、母のために一番いい方法で使えているという実感があります。